← 国試の間に戻る
第3章 安全の確保とリスクマネジメント
12

ヒヤリハットと
事故防止

「ヒヤッ」とした体験こそ宝物
事故を防ぐ考え方

リスクマネジメントの条件・ハインリッヒの法則・事故防止・予防対策と事故対応

「なぜ事故は起きる?」「どう防ぐ?」「起きたらどうする?」をやさしく解説

🌸 アテナの導き

ヒヤリハットという言葉を聞いたことがありますか?✨ 1件の重大事故の裏には、たくさんの「ヒヤッとした体験」が隠れています。今回はハインリッヒの法則や、事故防止の具体的な考え方を学びましょう!😊

「ヒヤリハット」って聞いたことありますか?✨ 「ヒヤッ」としたり「ハッ」としたりした、あの「あぶなかった!」という体験のこと。実はこの体験をちゃんと報告して集めることが、大きな事故を防ぐカギなんです。今回は有名なハインリッヒの法則も含めて、やさしく解説しますね!😊

📋
リスクマネジメントの条件と考え方
5つの条件と従来→新しい考え方への転換
リスクマネジメントの「5つの約束」
昔と今で考え方がガラッと変わった

リスクマネジメント5つの条件:

  • ヒューマンエラーとシステムエラーの観点で分析する——「個人」のミスか「仕組み」のミスかを区別
  • 事故は「偶然」ではなく「必然」と捉える——「たまたま」では防止できない
  • 責任構造と意思決定——組織のトップが責任を負う。正確な情報報告が前提
  • 固定観念の払しょく——人には思い込みがある。100%なくせないが努力が必要
  • 情報開示の原則——不利益な情報も含め開示することが根本的な解決につながる

リスクマネジメントの5つの約束:

  • 人のミス?仕組みのミス?」を分けて考える——ヒューマンエラー(人のミス)とシステムエラー(仕組みの問題)は違う
  • 事故は「たまたま」じゃなく「起こるべくして起きた」と考える——「運が悪かった」では防げない
  • 責任はトップが取る——ちゃんと報告が上がってくることが大前提
  • 思い込みをなくす努力——「いつも大丈夫だから」は危ない。完璧には無理でも意識する
  • 都合の悪い情報も隠さない——隠すと根本的な解決ができない
🔴
従来の考え方
事故原因=人のミスや不注意。個人の責任を追及→ミスを隠す原因に
🟢
新しい考え方
「人は誰でもミスをする」が前提。仕組みで事故を防ぐ体制づくり
🔴
昔の考え方
「事故=あの人のせい」→ 怒られるから隠す → 原因がわからないまま繰り返す
🟢
今の考え方
「人はミスするもの」→ ミスしても大事故にならない仕組みを作ろう
ヒヤリハットとハインリッヒの法則
1:29:300の法則
ヒヤリハットって何?ハインリッヒの法則
「あぶなかった!」を集めると大事故が防げる

ヒヤリハットとは、利用者に危害を及ぼすことはなかったものの、現場で「ヒヤリ」「ハッ」としたような事象のことです。誤った行為が実施される前に気づいた事例や、実施されたが悪影響に至らなかった事例も含まれます。

ヒヤリハットとは、結果的に利用者さんに被害はなかったけど、「ヒヤッ!」としたり「ハッ!」としたりした出来事のこと。「間違えそうになったけど気づいた」とか「間違えたけどたまたま大丈夫だった」というケースも含まれます。

1件:重大な事故
1件:大きな事故
29件:軽微な傷害を伴う事故
29件:小さな事故
300件:ヒヤリハット(傷害に至らない事故)
300件:ヒヤリハット(あぶなかった!)
無数の不安全行動と不安全状態
⚠️

H.W.ハインリッヒの法則:1つの重大事故の背景には、29件の軽微な事故300件のヒヤリハット体験がある。さらにその土台には数千の不安全行動・不安全状態が存在します。

ハインリッヒの法則(超重要!):「1件の大きな事故」が起きる裏側には、29件の小さな事故300件の「あぶなかった!」が隠れてる、という考え方。つまり「あぶなかった」を放置してると、いつか大事故になるってこと。だからヒヤリハットを集めるのが大事なんです!

👤
①介護職要因
引き継ぎ不十分、福祉用具の知識不足など
🧓
②利用者要因
利用者の不注意によるけがや事故
🏠
③環境要因
段差、照明不足、住環境の整備不良
👔
④管理者要因
人手不足、研修・教育の不足
👤
①介護職のせい
引き継ぎが足りない、道具の使い方を知らないなど
🧓
②利用者さんのせい
うっかり動いてケガしそうになるなど
🏠
③環境のせい
段差がある、暗い、滑りやすいなど
👔
④管理者のせい
人が足りない、教育や研修をやってないなど

💡 ヒヤリハットは個人の注意だけでは防げない。事業者が組織として事故事例やヒヤリハット情報を収集・分析し、包括的な安全管理を検討・実施することが重要です。
インシデント=危害を及ぼさなかった場合、アクシデント=危害が及んだ場合。

💡 ヒヤリハットは「気をつけてね」だけでは防げません。会社が組織として「あぶなかった」情報を集めて分析して、みんなで安全対策を考えることが大切です。
※ ちなみに、被害がなかった場合をインシデント、被害があった場合をアクシデントと呼ぶこともあります。

🔧
事故防止とリスクマネジメントの柱
予防対策と事故対応の2本柱
事故を防ぐために大切なこと
「事前に備える」と「起きたら対応する」の2本柱

絶対にやってはいけないこと:個人責任の追及、叱責、罰則。これらはリスクマネジメント活動を成り立たせなくします。
理解すべきこと:完璧な対策をしても事故はゼロにならない。人が生活することに伴うリスクは不可避。防ぐべき事故と防げない事故が存在します。危険の予測ができるのに回避措置を怠った場合は過失として賠償責任を問われます。

絶対ダメなこと:「あなたのせいでしょ!」と犯人探しすること、怒ること、罰を与えること。これをやると誰も報告しなくなって、事故防止ができなくなります。
わかっておくこと:どんなに対策しても事故をゼロにはできません。だって生活してる以上、リスクはあるから。でも「防ぐべき事故」と「防げない事故」は分けて考える。「危ないってわかってたのに何もしなかった」場合は過失(かしつ)で賠償責任を問われます。

🛡️
予防対策(事前)
予測・予想・予知・予防。情報収集でリスクのサインを読み取る
🚨
事故対応(事後)
初期対応がすべてを決める。苦情やクレームもリスク情報
🛡️
予防対策(事故の前に)
「危なそうだな」を事前にキャッチ。情報を集めて「サイン」を見逃さない
🚨
事故対応(事故の後に)
初動が命。最初の対応を間違えると問題が大きくなる。苦情も大事な情報

予防対策のポイント:

  • ①「事故は予防できる」という意識付け——「仕方ない」「今まで大丈夫だった」は禁物
  • 報告しやすい環境をつくる——記録・報告書の書式を整備し、情報共有する
  • 教育・報告システムを整備——マニュアル作成、事例検討、報告手順の確認

事故を防ぐための3つのポイント:

  • ①「事故は予防できる」と思うこと——「しょうがない」「今まで大丈夫だったし」はNG。対策すれば確実に減らせる
  • 「報告しやすい空気」を作る——報告書のフォーマットを用意して、みんなで共有。報告を責めない
  • 研修やマニュアルを整える——どうすれば安全か教える+事故が起きたら誰に報告するか決めておく

事故対応のポイント:

  • 素早く確実に——まず利用者の状態を観察・把握。次に救急車手配・医療機関連絡。応急手当はその場で、生命に危険のある症状を優先
  • ②絶対回避すべき事故=重大な健康被害や生命に危険をもたらす事故
  • ③苦情・クレーム=「期待値 − サービスの質 = 苦情」。ささいなことでも無視しない

事故が起きたときのポイント:

  • とにかく素早く——まず利用者さんの様子を確認。次に救急車か病院に連絡。応急手当はその場で、命に関わるところを最優先
  • ②いちばん避けなきゃいけないのは=命にかかわる大きな事故
  • ③苦情やクレームも大切な情報。「こうしてほしかった − 実際のサービス = 不満」。小さなことでも聞き逃さない
🌸 アテナの言葉

リスクマネジメントの要は「予防」にあります。✨ ヒヤリハットを「宝の山」と捉え、組織として収集・分析し、安全な介護環境を作っていきましょう。事故はゼロにできなくても、限りなく減らすことはできます。😊💖

リスクマネジメントで大切なのは「事故が起きてからどうする」よりも「起きる前にどう備えるか」。✨ 「あぶなかった!」という体験は、実は事故を防ぐためのヒントの宝庫です。みんなで集めて、みんなで考えて、安全な職場を作っていきましょう。完璧は無理でも、できることはたくさんありますよ!😊💖

📝 試験対策ポイント
📝 テストに出るところ、本音でまとめ
ここまで読んで「全部わかった!」という人は、
下のボタンは押さなくて大丈夫です。

...でも正直、ちょっとモヤッとしてません?
大丈夫。それ、普通です。みんな同じですから。
※ 試験に出る用語はそのまま。意味がスッと入ってくるだけです。
どうですか?さっきよりスッと入ってきたでしょう?

でも試験では「正式な言い方」で出題されます。
意味がわかった今なら、あの難しい文章もちゃんと読めるはず。
——試してみませんか?
※ 本音モード ↔ 元の説明、何度でも切り替えて読めます。
📝
理解度チェック
学んだ内容を確認しましょう
← 前へ 2 / 2 次へ →