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第1章 人間の尊厳と自立
04

ICFと自立支援

「できること」に注目するしくみ と 自立のほんとの意味

ICFモデル・依存と自立の共存

「できないこと探し」から「できること探し」に変わった話と、人に頼っても自立って言えるの?という話

🌸 アテナの導き

今回は少し専門的な「ICF(国際生活機能分類)」について学びます。😊 難しそうに聞こえるけど、考え方はシンプル!「できないこと」ではなく「できること」に注目しよう、という発想の転換なのです✨

🌸 アテナの導き(本音ver.)

今回のテーマは「ICF(あいしーえふ)」っていう、ちょっとむずかしそうな名前のしくみ。😊 でもね、言ってることはシンプルなんです。「あなたは何ができないの?」じゃなくて「あなたは何ができるの?」って見方を変えよう!ってこと。あと「人に頼ること=自立じゃない」は間違い、って話もしますよ✨

🔄
ICIDHからICFへの転換
「できない」から「できる」への視点チェンジ
「できないこと分類」から「できること分類」に変わった
WHO(世界保健機関)が「見方を変えよう!」と決めた話

WHOは2001年に、従来のICIDH(国際障害分類)を改訂し、新たにICF(国際生活機能分類)を採択しました。

WHO(ダブリューエイチオー=世界の健康を考える組織)が2001年に、「障害の分類のしかた、変えよう!」って決めたんです。前はICIDH(あいしーあいでぃーえいち)=国際障害分類っていう「できないこと」リストだったのを、ICF(あいしーえふ)=国際生活機能分類っていう「できること」リストに切り替えました。

旧:ICIDH
改訂前
マイナス面に着目
障害=「できないこと」
に焦点を当てた分類
新:ICF
2001年〜
プラス面に着目
生活機能=「できること」
を重視した分類

💡 テストの点数に例えると、ICIDHは「何点足りなかったか」を見る方式。ICFは「何点取れたか」を見る方式。同じ結果でも、見方を変えるだけで支援の方向性がガラリと変わります!

💡 テストで60点だったとして、ICIDHは「40点も足りない!」って見る。ICFは「60点も取れてる!」って見る。同じ点数なのに、見方ひとつで「もっとがんばれ」になるか「ここを伸ばそう」になるか、全然ちがうよね!

📊
ICFモデルの構成要素
6つの要素が互いに影響し合うモデル
ICFの中身を見てみよう
6つのパーツが全部つながってる、っていう考え方
ICF 相互作用・統合モデル
🏥 健康状態
🧠
心身機能
身体構造
⚠ 機能障害
構造障害
🏃
活動
⚠ 活動制限
👥
参加
⚠ 参加制約
🏠 環境因子
物的・人的・制度的環境
👤 個人因子
性別・年齢・ライフスタイル等

※ すべての要素が相互に影響し合っています

ICFのしくみ(やさしく言うと)
🏥 健康状態(病気やケガ)
🧠
心と体の
はたらき
⚠ うまく
動かない
🏃
やれること
⚠ やりにくい
👥
社会との
つながり
⚠ 参加しにくい
🏠 まわりの環境
道具・人・制度など
👤 その人自身のこと
年齢・性格・好みなど

※ この6つは全部つながっていて、どれかが変わると他も変わります

🧠
心身機能・身体構造
生命を維持するために必要な心と身体の機能と構造。視覚、聴覚、手足の動きなど。
🏃
活動
日常生活や趣味、仕事をおこなうための行為。料理する、買い物に行くなどの具体的な活動。
👥
参加
家庭や社会の中で役割を果たすこと。家族の一員として、地域の一員としての関わり。
🏠
環境因子
物的環境(福祉用具・住宅)、人的環境(家族・介護職)、制度的環境(法制度・福祉サービス)
👤
個人因子
性別、年齢、民族、ライフスタイル、価値観など、その人固有の特性。
🧠
心身機能・身体構造(しんしんきのう・しんたいこうぞう)
心と体がちゃんと動くかどうか、ということ。目が見える、耳が聞こえる、手足が動く——こういう「体のはたらき」のこと。
🏃
活動(かつどう)
実際に「やれること」。ごはんを作る、買い物に行く、着替える、トイレに行くなど、毎日の生活でやっていること。
👥
参加(さんか)
家族や地域の中で「自分の居場所がある」こと。おじいちゃんとして孫と遊ぶ、ご近所の集まりに顔を出すなど、社会とのつながり。
🏠
環境因子(かんきょういんし)
その人のまわりにあるもの全部。車いすや手すり(モノ)、家族や介護職さん(人)、介護保険などの制度(しくみ)、ぜんぶ含みます。
👤
個人因子(こじんいんし)
その人ならではのこと。男性か女性か、何歳か、どんな性格か、趣味は何か——「その人らしさ」を作っているもの。
阻害因子と促進因子
環境は壁にも力にもなる
ジャマするもの と 助けてくれるもの
同じ環境でも、壁になったり味方になったりする
🚧
阻害因子
段差、階段、不便な交通機関など、生活機能を妨げるもの
🌈
促進因子
人の支援、バリアフリー設備、福祉用具など、生活を助けるもの
🚧
阻害因子(そがいいんし)
「ジャマするもの」。段差があって車いすが通れない、エレベーターがない、など生活をむずかしくするもの
🌈
促進因子(そくしんいんし)
「助けてくれるもの」。手すり、スロープ、やさしい人、介護保険など、生活を楽にしてくれるもの

💡 電車に乗りたいのに駅にエレベーターがない → 阻害因子。でも駅員さんが手伝ってくれたりスロープがあれば → 促進因子に! 介護職自身が「促進因子」となって、利用者さんの意欲を高めることが大切です。

💡 たとえば、車いすの人が電車に乗りたいのに駅にエレベーターがない → これが阻害因子(ジャマするもの)。でも駅員さんが「お手伝いしますよ!」と来てくれたり、スロープがあれば → 促進因子(助けてくれるもの)に変わる! 介護職のあなた自身も「促進因子」になれるんです。これ、テストにも出ます!

🤝
依存と自立の共存
対立ではなく共存する関係
人に頼っても「自立」って言えるの?
答えは「YES」。大事なのは自分で決めること
依存
🤝
自立

「依存」と「自立」は対立するものではなく、共存できるもの。
何を人に頼り、何を自分でやるかを本人が自己決定すること、
それこそが自立のあり方です。

人に頼る
🤝
自分でやる

「人に頼る=ダメ」じゃないんです。「頼ること」と「自立」は一緒に存在できるんです。
大事なのは、何を頼って何を自分でやるかを自分で決める(自己決定)こと。
「お風呂は手伝ってほしいけど、着る服は自分で選びたい」——これも立派な自立です。

💡

認知症や精神障害で自己決定が難しい場合でも、選択肢を提示するなどの工夫で自己決定に結びつけることができます。「AとBどちらがいいですか?」と聞くだけでも、それは立派な自己決定の支援です。

💡

「でも認知症の人は自分で決められないのでは?」と思うかもしれません。でも工夫しだいで自己決定(じこけってい)はできます。たとえば「今日は何を着ますか?」だと難しくても、「赤い服と青い服、どっちがいい?」って聞けば選べますよね。これも立派な自己決定の支援なんです。ここ、テストに出ます!

🌸 アテナの言葉

ICFの考え方は、「その人に何ができるか」を大切にすること。阻害因子を取り除き、介護職自身が促進因子となって、利用者さんの「その人らしい生活」を支えていきましょう!😊💖

🌸 アテナの言葉(本音ver.)

今回のまとめ!ICFは「できないことを数えるな、できることを見つけよう」っていう考え方。そして「ジャマするもの(阻害因子)」を減らして「助けてくれるもの(促進因子)」を増やすのが介護の仕事。あなた自身が「促進因子」になれるんです。あと、人に頼っても自分で決めてれば自立!これ覚えておいてね😊💖

📝 試験対策ポイント
📝 テストに出るところ、本音でまとめ
ここまで読んで「全部わかった!」という人は、
下のボタンは押さなくて大丈夫です。

...でも正直、ちょっとモヤッとしてません?
大丈夫。それ、普通です。みんな同じですから。
※ 試験に出る用語はそのまま。意味がスッと入ってくるだけです。
どうですか?さっきよりスッと入ってきたでしょう?

でも試験では「正式な言い方」で出題されます。
意味がわかった今なら、あの難しい文章もちゃんと読めるはず。
——試してみませんか?
※ 本音モード ↔ 元の説明、何度でも切り替えて読めます。
📝
理解度チェック
学んだ内容を確認しましょう
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