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第2章 介護保険制度の仕組み
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ケアマネジメント後半

ケアマネジメント後半をやさしく

実施・モニタリング・再アセスメント・終結・費用

サービス開始→チェック→見直し→おわり、そしてお金の話

🌸 アテナの導き

前回はケアマネジメントの前半——アセスメントからケアプラン作成までを学びましたね。今回はその続き、実施・モニタリング・再アセスメント・終結、そしてケアマネジメントの費用について見ていきましょう。サービスを「届けて終わり」ではなく、「見守り続ける」のがケアマネジメントの真髄です。

前回はケアマネジメントの前半——「困りごとを聞いて(アセスメント)、計画を作る(ケアプラン)」ところまでやりましたね。今回はその続きです。計画に沿ってサービスを届けて、ちゃんとうまくいってるか確認して、必要なら作り直す。そして費用はどうなるの?というところまで見ていきます。「作って終わり」じゃなくて「見守り続ける」のがポイントですよ。

🔄
ケアマネジメントの全体像
ケアマネジメントの流れ、ざっくりおさらい
後半の4ステップ(③〜⑥)にフォーカス
今回は後半の③〜⑥をやっていくよ
①アセスメント
②ケアプラン作成
③実施
④モニタリング
⑤再アセスメント
⑥終結
▶️
③ 実施(インターベンション)
③ 実施(じっし)=サービス開始!
ケアプランに基づきサービスを提供する段階
計画どおりにサービスを届けるフェーズ
実施
ケアプランに基づいて、各サービス事業者が実際にサービスを提供します。介護支援専門員(ケアマネジャー)は直接サービスを行うのではなく、サービス提供がスムーズに進むよう連絡調整を行い、利用者が主体的にサービスを活用できるよう働きかけを行います。
ケアプラン(計画書)に書かれたとおり、各サービスの事業者さんが実際にサービスを届けます。ここで大事なのは、ケアマネジャーは自分でサービスをするわけじゃないってこと。ケアマネさんの仕事は、いろんな事業者さんの連絡係・調整役。そして利用者さんが「自分でサービスをうまく使えるように」背中を押す役割もあります。
📞
連絡調整
サービス事業者間の連携を図り、サービスが円滑に提供されるよう調整する
🤝
利用者への働きかけ
利用者がサービスを主体的に活用し、自立した生活を送れるよう支援する
📞
連絡調整(れんらくちょうせい)
「Aさんの訪問介護、水曜に変更で」みたいに、事業者同士の橋渡し役
🤝
利用者さんへの働きかけ
「デイサービス、最初は緊張するけど行ってみましょう」と背中を押す役割

💡 ケアマネジャーは「オーケストラの指揮者」のような存在。自分で楽器は演奏しませんが、各パート(サービス事業者)が調和して美しい音楽(適切なケア)を奏でられるよう指揮をとります。

💡 ケアマネさんは「チームのマネージャー」みたいな存在。自分でプレーはしないけど、選手(サービス事業者)がうまく動けるように連絡・調整する人です。監督が全部のポジションを把握してるのと同じですね。

👁️
④ モニタリング
④ モニタリング=ちゃんとうまくいってる?チェック
サービス提供後の継続的な観察と評価
サービスが始まったあと、様子を見続ける作業
モニタリング
サービス提供が始まった後、ケアプランどおりにサービスが行われているか、利用者の状態に変化はないかを継続的に確認するプロセスです。居宅介護支援では少なくとも月1回、利用者の居宅を訪問して面接を行います。
サービスが始まったあと、「ちゃんと計画どおりにサービスが届いているか」「利用者さんの状態に変化はないか」をずっと確認し続ける作業です。居宅介護支援(おうちで暮らす人のケアマネジメント)では、最低でも月に1回、利用者さんのお家に行って直接会って確認します。
📋
介護状況の把握
サービスがケアプランどおり提供されているか確認
😊
満足度調査
利用者や家族がサービスに満足しているか確認
🔍
効果の観察
目標の達成度やADLの変化を観察・評価
📋
介護の様子チェック
計画どおりにサービスが届いてるか確認
😊
満足してるか確認
利用者さんや家族が「これでいい」と思えてるか聞く
🔍
効果が出てるか観察
目標にどれくらい近づいたか、体の状態(ADL)が変わったか見る
⚠️

試験頻出!モニタリングは「少なくとも月1回」利用者の居宅を訪問し、利用者に面接して行います。その結果は記録し、少なくとも月1回市町村に報告します。この「月1回」というキーワードはよく問われます。

テストによく出る!モニタリングは「最低でも月1回」利用者さんのお家に行って、直接会って確認します。その結果を記録して、「最低でも月1回」市町村に報告もします。この「月1回」がキーワード。テストで「2か月に1回」とか出てきたらそれはひっかけです!

🔁
⑤ 再アセスメント
⑤ 再アセスメント=もう一回聞き取りし直し
状況変化に応じたケアプランの見直し
状態が変わったら、計画も作り直す
再アセスメント
モニタリングの結果、利用者の状態やニーズに変化が見られた場合、再度アセスメントを行い、ケアプランを修正します。ケアマネジメントは一度きりではなく、PDCAサイクルのように繰り返し改善を続けるプロセスです。
モニタリングで「あれ、前と状態が変わってきたな」とわかったら、もう一度アセスメント(聞き取り・情報収集)をやり直して、ケアプランを修正します。ケアマネジメントは一回やったら終わりじゃなくて、計画→実行→チェック→見直し(PDCAサイクル)をぐるぐる回し続けるものなんです。
ケアマネジメントの循環プロセス
②ケアプラン作成
③実施
④モニタリング
⑤再アセスメント
必要に応じて ②→③→④→⑤ を繰り返し、
利用者の状態に合った最適なケアを提供し続ける

💡 スマホのアプリを定期的にアップデートするように、ケアプランも利用者の変化に合わせて「アップデート」し続けるのがケアマネジメントの本質です。一度作って終わりではありません。

💡 スマホのアプリを定期的にアップデートするのと同じ。利用者さんの状態が変われば、計画も「アップデート」が必要。一度作って放置はダメで、ずっと改善し続けるのがケアマネジメントの本質です。

🏁
⑥ 終結(ターミネーション)
⑥ 終結(しゅうけつ)=ケアマネジメントのおわり
ケアマネジメントが終了する場面
どんなときにケアマネジメントは終わるの?
終結
利用者の状態変化や生活環境の変化により、ケアマネジメントが終了する段階です。自立が達成された場合のほか、以下のような理由で終結を迎えることがあります。
利用者さんの状態や暮らしの環境が変わって、ケアマネジメントが終わりを迎える段階です。「自分でできるようになった(自立)」のが一番いい終わり方ですが、それ以外にもこんな理由で終わることがあります。
🏥
施設への入所
介護保険施設などに入所し、施設のケアマネジャーに引き継がれる場合
🏠
在宅での看取り
在宅での生活を最期まで支え、看取りによってケアマネジメントが終結する場合
🏥
施設に入ることになった
特養や老健に入ると、そこの施設ケアマネさんにバトンタッチ
🏠
お家での看取り
最期までお家で過ごすことを支え、看取りでケアマネジメントが終わる
📌

終結時には、これまでのケアマネジメントの経過を記録し、必要に応じて次の担当者への引き継ぎを行うことが重要です。終結は「終わり」ではなく、次のステージへの「橋渡し」でもあります。

終結のとき大事なのは、これまでの記録をちゃんと残すこと。そして次の担当者(施設のケアマネさんなど)への引き継ぎをしっかりやること。「おわり」じゃなくて「次のステージへのバトンタッチ」と考えるとわかりやすいです。

💰
ケアマネジメントの費用
ケアマネジメントのお金の話
利用者負担なしの全額給付
結論:利用者さんの自己負担ゼロ!
💰 ケアプラン作成の費用
💰 ケアプランを作ってもらう費用
利用者の自己負担はありません
利用者さんが払うお金=0円です!
10割全額給付

ケアプランの作成にかかる費用(居宅介護サービス計画費等)は、全額が介護保険から給付されます。利用者の自己負担(1割〜3割)は発生しません。これは利用者がケアマネジメントを負担なく利用できるようにするための仕組みです。

ケアプラン(計画書)を作ってもらうのにかかるお金は、全額、介護保険が出してくれます。ふつう介護サービスは1割〜3割の自己負担があるけど、ケアプラン作成だけはタダ。「相談するだけでお金かかるの?」と心配しなくていいように、こういう仕組みになっています。

🏠
居宅介護
サービス計画費
🌿
介護予防
サービス計画費
🏥
施設介護
サービス計画費
🏠
居宅介護
サービス計画費
=おうちの人の計画代
🌿
介護予防
サービス計画費
=予防の人の計画代
🏥
施設介護
サービス計画費
=施設の人の計画代

💡 病院の受付で「相談料は無料です」と言われるのと同じイメージ。ケアプラン作成の費用は保険でまかなわれるので、利用者は安心して専門家に相談できます。これが10割給付(全額保険負担)の意味です。

💡 「相談するのにお金かかるんじゃ…」と思って相談できない人がいたら困りますよね。だからケアプラン作成は10割給付(じゅうわりきゅうふ)=保険が全部払ってくれる仕組みになっています。病院の「相談室は無料」と同じイメージです。

🌸 アテナの言葉

ケアマネジメントは「作って終わり」ではなく、実施→モニタリング→再アセスメントと循環しながら、利用者にとって最善のケアを追求し続けるプロセスです。そしてケアプラン作成費用は10割給付で利用者負担ゼロ。この2つのポイントをしっかり押さえておきましょう!次はいよいよ最終回です。

ケアマネジメントは「計画を作ったら終わり」じゃなくて、サービス開始→チェック(モニタリング)→聞き直し(再アセスメント)とぐるぐる回しながら、その人に合ったケアを追い求め続けるものです。そしてケアプランを作る費用は10割給付で自己負担ゼロ。この2つをしっかり覚えておけばバッチリです!

📝 試験対策ポイント
📝 テストに出るところ、本音でまとめ
ここまで読んで「全部わかった!」という人は、
下のボタンは押さなくて大丈夫です。

...でも正直、ちょっとモヤッとしてません?
大丈夫。それ、普通です。みんな同じですから。
※ 試験に出る用語はそのまま。意味がスッと入ってくるだけです。
どうですか?さっきよりスッと入ってきたでしょう?

でも試験では「正式な言い方」で出題されます。
意味がわかった今なら、あの難しい文章もちゃんと読めるはず。
——試してみませんか?
※ 本音モード ↔ 元の説明、何度でも切り替えて読めます。
📝
理解度チェック
学んだ内容を確認しましょう
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