生活障害の概念・介護と生活環境・認知症による生活障害
体や頭の変化で「ふつうの生活」ができなくなるメカニズム
体の障害や認知機能の障害によって、日常の生活そのものに支障が出ることを「生活障害」といいます。今回は、生活障害の仕組みと、介護職がどうやって生活環境を整えるか、そして認知症が生活に与える影響を学びます😊
病気やケガ、歳をとったことで「今までできてたことができなくなる」——これが「生活障害」。体の問題だけじゃなくて、認知症で記憶や判断力が落ちても起きます。介護職は「何ができなくなったか」だけじゃなく「どうすればできるようになるか」を考えるのが仕事です😊
身体の障害や記憶・認知機能の障害のために、生活活動そのものに支障が生じ、生活に生じた不便を「生活障害」といいます。障害の内容や程度によって、生活のあらゆる面で生じる場合と、一部に限定されて生じる場合があります。
生活障害(せいかつしょうがい)って、むずかしそうだけどシンプルな話。
「手が動かないから着替えられない」「記憶があやしくて買い物の計算ができない」——こういう体や頭の問題のせいで、生活が不便になることぜんぶが生活障害。全部の生活に影響が出ることもあれば、一部だけ困ることもあります。
💡 どのような状態の人に対しても、これまでの人生を尊重し、人生の先輩であるという気持ちをもって尊厳を保持する姿勢が介護職には求められる。
💡 突然であれじわじわであれ、「できなくなった」のは事実。でもその人は何十年も自分の力で生きてきた人生の先輩。「かわいそう」じゃなくて「尊敬を持って支える」——その姿勢が介護職の大前提です。
介護は、利用者の生活環境を整備して生活空間を拡大し、その生活をより充実させることを目的としておこなわれます。介護職は、利用者の過去から現在までの生活歴、健康に関する事柄、生活様式、価値観などを把握し、総合的に捉えて生活環境との調整を図ります。
介護って「食事や排泄の世話」だけじゃない。本当のゴールはその人の生活空間を広げて、もっと充実した毎日にすること。
そのために必要なのが「この人はどんな人生を歩んできたのか」を知ること。生活歴、健康状態、好きなこと、大事にしてきたこと——全部を総合的に見て、今の環境をその人に合わせて調整するのが介護の仕事です。
介護の支援には2つの側面があります:
① 直接的支援:食事・排泄・入浴などの日常生活上の支援
② 環境調整:生活環境や他者との関係に目を向ける支援
介護には2つの顔があります:
① 直接やること:ごはん、トイレ、お風呂の手伝い(みんながイメージする「介護」)
② 環境を整えること:家の中のバリアフリー、福祉用具、人間関係の調整(こっちも超大事!)
利用者の「その人らしさ」を支援するためには、現時点の生活だけでなく、どのような環境で育ち、どのような仕事につき、どのような家庭を築いてきたのか——これまでの暮らしへの理解が不可欠。
「今どうなってるか」だけ見ても、その人に合った介護はできない。どこで生まれて、何の仕事をして、どんな家族と暮らしてきたか——その人の「これまで」を知って初めて「その人らしさ」を支えられる。
認知症には、必ず現れる中核症状と、人によって現れ方が異なる行動・心理症状(BPSD)があります。症状が進むに伴い、日常生活や社会生活での物事の処理や行動に支障が出てきます。
認知症の症状には2種類あります。中核症状=認知症になったら必ず出る症状と、BPSD(行動・心理症状)=人によって出たり出なかったりする症状。中核症状が進むと、買い物、料理、人付き合い……日常のいろんなことに困るようになります。
💡 認知機能に障害が現れると、他者とのコミュニケーションや物品の取り扱いが上手くいかなくなり、人を避けて孤立してしまうことがある。介護職は生活環境を調整し、外出などをおこないやすくして孤立を防ぐ役割を担う。
💡 認知症の人は「会話がかみ合わない」「物の扱いを間違える」→ 恥ずかしくなって人に会うのを避ける → 家にこもる → もっと悪化……という悪循環に陥りやすい。介護職の仕事は環境を整えて外に出やすくし、孤立させないこと。これ、めちゃくちゃ大事な役割です。