物理的環境・人的環境・地域社会環境
場所・人・地域——この3つが揃って初めて「暮らし」になる
介護における生活環境は物理的環境・人的環境・地域社会環境の3つに分けられます。今回は環境を整えるとはどういうことか、具体的に学んでいきましょう😊
介護って「体の世話」だけだと思ってませんか? 実は「場所」「周りの人」「地域」——この3つの環境を整えるのも超大事な仕事なんです。どういうことか、一緒に見ていきましょう😊
💡 「健康」とは疾患の有無ではなく、援助を受けながら生活を継続できている状態のこと。3つの環境が充足されなくなったとき「福祉」が手段として使われる。
💡 ここでいう「健康」は「病気がない」って意味じゃない。助けを借りながらでも、ちゃんと生活できている状態が「健康」。そして3つの環境がうまくいかなくなったとき、初めて「福祉」の出番になる。
介護現場の人的環境とは、介護職などによる人と人との関わり。ケアは多くの場合チームでおこなわれ、以下の3つの条件が必要です:
①ケアの理念の共有・方向性の共通化
②チームメンバーの個性・特性を理解し認め合う
③情報を共有し連携して活用する
介護は一人でやる仕事じゃない。チームで動く。でもチームがバラバラだと利用者さんが振り回される。だから3つの条件が絶対必要:
①同じゴールを共有する(何を目指してるか全員わかってる)
②お互いの得意不得意を認め合う(全員が同じことできなくていい)
③情報を共有して連携する(「聞いてない」をなくす)
介護職に必要な姿勢:受容・共感的態度。受容=相手をありのままに受け止める(すべてを認めるのではない)。共感=相手の立場を自分のことのように感じる。ときには利用者の意思を代弁することも介護職の役割。
受容=ありのままを受け止めること(「全部OK」って意味じゃない。「あなたはそう感じてるんですね」ってこと)。共感=相手の気持ちを自分ごとのように感じること。そして利用者さんが自分で言えないとき、代わりに伝えるのも介護職の大事な仕事。
地域社会環境は地域性と社会性に分けて考えられます。
地域性:高齢者の活動性を高め生活圏を拡大する。歩道整備、公園の憩いの場、地域住民による見守りなど。
社会性:家族・介護職だけでなく、友人・近隣・デイサービス利用者など多様な人とのコミュニケーションが症状改善や進行抑制につながる。
地域の環境には2つの側面があります。
地域性:高齢者が外に出やすい環境を作ること。歩道を整備する、公園でベンチを増やす、地域の人が見守ってくれる。
社会性:家族と介護スタッフだけの狭い世界にいると悪化する。友達、ご近所さん、デイサービスの仲間……いろんな人と関わることが、認知症の進行を遅らせることにもつながる。
コミュニティワーク:地域住民が福祉の問題を自分たちで解決できるよう援助し、住民の参加・協働を促して地域を組織化する活動。
ソーシャル・アクション(社会活動援助技術):社会福祉の問題解決のために、社会資源を新設したり行政にはたらきかけたりして改善を図る方法。問題を抱えている人の代弁者になることもある。
コミュニティワーク:「地域の人たちが自分たちで福祉の問題を解決できるように手伝う」こと。住民を巻き込んで「みんなでやろう」と組織を作っていく。
ソーシャル・アクション:「制度がないなら作ってもらおう!」「行政に訴えよう!」と動くこと。困っている人の代わりに声を上げる代弁者になることもある。← この用語、試験で出ます!