発達段階の考え方と一般的な区分、そして国試頻出の三大段階説——ピアジェ(認知)・フロイト(性的発達)・エリクソン(心理社会的発達)を表で整理。
発達には順番がある。誰がどんな段階に分けたのか、混ざらないように地図にしてまとめます。
発達には一定の順序があり、段階を飛び越えたり逆戻りしたりせず、一つずつ踏みながら進みます。多くの学者がこの段階を分類しました。ピアジェは「ものの考え方(認知)」の発達を4段階に、フロイトは「性的エネルギー(リビドー)」の現れ方で5段階に、エリクソンは人が一生で解決すべき課題を8段階に分けました。名前と段階が混ざりやすいところ。誰が・何を基準に・いくつに分けたかを軸に整理すれば、すっきり覚えられますわ。
ここは国試の稼ぎどころ。3人だけ区別すればいい。ピアジェ=アタマ(考え方の発達)、フロイト=下ネタ(性的エネルギーの場所)、エリクソン=人生の宿題(課題 vs 危機)。この3つのキャラ分けで混乱しなくなる。特にエリクソンの「乳児期=信頼 vs 不信」「青年期=アイデンティティ vs 拡散」「老年期=統合 vs 絶望」は頻出なので、両端と真ん中だけは丸暗記推奨です。
基準=認知(考え方)の発達。4段階。感覚運動期→前操作期→具体的操作期→形式的操作期。
基準=リビドー(性的エネルギー)の現れる器官。5段階。口唇期→肛門期→エディプス期→潜在期→性器期。
基準=一生で解決すべき課題 vs 心理的危機。8段階。各段階に達成で得る「徳」がある。
発達段階は一定の順序で進み、飛び越し・逆戻りはしない。現在は「人は一生涯発達し続ける」という生涯発達の考え方が支持されている。
| 発達段階/年齢 | 主な特徴 |
|---|---|
| 乳児期 出生後〜1歳未満 | 日常生活動作の全般に養育者の世話が必要。1歳頃に歩行。愛情ある声かけ・温かな環境で信頼感が生まれる。 |
| 幼児期 1〜6歳 | 運動・感覚・知能・情緒・言葉が急速に発達。3歳頃に着替え・排泄が自分で。4歳頃から自己中心性が弱まり他者を思いやれる。 |
| 児童期 6〜12歳 | 運動・知的能力が急速に発達。友人や親との信頼関係を築き、集団生活で競争心も生まれる。 |
| 思春期 児童期〜青年期の間 | 第二次性徴の始まり〜終わり(個人差大で年齢は定めない)。性への関心・大人への反抗心で不安定な心理状態。 |
| 青年期 12〜20歳頃 | 前半は自分の内面を意識し友人関係を重視。後半は自立に向け生き方を模索し個性・適性を磨く。 |
| 成人期 20〜65歳頃 | アイデンティティが確立し精神的に安定。家庭・職場で親密な人間関係を築く。責任や義務がストレスにも。 |
| 老年期 65歳以降 | 身体機能・認知機能が低下、喪失体験で精神機能の低下も。一方で経験を積み判断力が向上、人格が円熟する。 |
| 段階/年齢 | 主な特徴 |
|---|---|
| 感覚運動期 出生後〜2歳 | 感覚と運動を通して世界を見る。例:ガラガラは振ると音が出るものと認識する。 |
| 前操作期 7歳頃まで | ごっこ遊びや積み木のように、イメージ(表象)を使って思考・行動できる。 |
| 具体的操作期 11歳頃まで | 具体的なものを論理的に考えられる。保存の概念が確立し、見かけの変化に惑わされない。 |
| 形式的操作期 11歳以降 | 抽象的な概念を理解。仮説を立てて真偽を検証する形式的操作ができる。 |
ピアジェのキモは「保存の概念」=具体的操作期。同じ量の水を細いコップに移すと「増えた」と思うのが前操作期、「形が変わっても量は同じ」と分かるのが具体的操作期。見た目に惑わされなくなる=具体的操作期、ここだけは押さえる。
| 段階/年齢 | 主な特徴 |
|---|---|
| 口唇期 出生後〜1歳 | 授乳・摂食など口唇を通して外界と交流し快感を得る。養育者に依存し受動的。 |
| 肛門期 3歳頃まで | 排泄など肛門から快感を得る。トイレット・トレーニングで身体的欲求のコントロールを知る。 |
| エディプス期(男根期) 5歳頃まで | 異性の親にエディプスコンプレックスを抱く。性の違いを認識し性的役割を獲得。 |
| 潜在期(潜伏期) 11歳以降 | リビドーが潜伏し、エネルギーが友人関係・学業・興味に向けられる。 |
| 性器期 思春期以降 | 部分的なリビドーが性欲に統合され、異性に関心をもつ。 |
フロイトは「快感を得る体の場所」が口→肛門→性器と移るという発想。口唇→肛門→エディプス(男根)→潜在→性器、の順番だけ。ある段階で欲求不満が残る/刺激が過剰だと、次に進めなかったり前に戻ったりする、というのもポイント。
エリクソンは、人が一生で解決すべき課題を8つの段階に分けました。各段階には成長へ向かうプラスの面(課題)と退行へ向かうマイナスの面(心理的危機)がせめぎ合い、課題を達成すると「徳(virtue)」が得られます。
| 発達段階(年齢) | 課題 vs 心理的危機 | 徳 |
|---|---|---|
| 乳児期(〜1歳) | 信頼感 vs 不信感 | 希望 |
| 幼児前期(1〜3歳) | 自律性 vs 恥・疑惑 | 意志 |
| 幼児後期(3〜6歳) | 自発性 vs 罪悪感 | 目的 |
| 児童期(6〜13歳) | 勤勉性 vs 劣等感 | 有能感 |
| 青年期(13〜22歳) | 自我同一性 vs 同一性拡散 | 忠誠心 |
| 成人初期(22〜40歳) | 親密性 vs 孤立 | 愛 |
| 壮年期(40〜65歳) | 生殖性(世代性) vs 停滞 | 世話(ケア) |
| 老年期(65歳以降) | 自我の統合 vs 絶望 | 英知 |
老年期は、これまでの人生で築いた自我を身体的・精神的・社会的に統合し、現在の姿を肯定的に受け入れることで「自我の統合」が達成される。
保存の概念:物の形や状態を変えても、重さや体積は変わらないという理解。ピアジェの具体的操作期で確立。エディプスコンプレックス:男子が無意識に母親へ性愛感情を抱き、父親に妬みを感じる状態。リビドー:さまざまな欲求に変換できる心的エネルギー。性的欲求より広い概念。
Q1. ピアジェの発達段階説に関する記述で、適切なものはどれ?
Q2. エリクソンの心理社会的発達理論で、老年期の発達課題はどれ?
Q3. フロイトの発達段階説の順序として、適切なものはどれ?