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発達と老化の理解Ⅱ・第1章 Lesson 3(前半)
08

発達段階説
ピアジェ・フロイト・エリクソン

「年齢ごとに乗りこえる山」を地図にする

発達段階の考え方と一般的な区分、そして国試頻出の三大段階説——ピアジェ(認知)・フロイト(性的発達)・エリクソン(心理社会的発達)を表で整理。

発達には順番がある。誰がどんな段階に分けたのか、混ざらないように地図にしてまとめます。

アテナ様の導き

発達には一定の順序があり、段階を飛び越えたり逆戻りしたりせず、一つずつ踏みながら進みます。多くの学者がこの段階を分類しました。ピアジェは「ものの考え方(認知)」の発達を4段階に、フロイトは「性的エネルギー(リビドー)」の現れ方で5段階に、エリクソンは人が一生で解決すべき課題を8段階に分けました。名前と段階が混ざりやすいところ。誰が・何を基準に・いくつに分けたかを軸に整理すれば、すっきり覚えられますわ。

アテナ様の導き(本音モード)

ここは国試の稼ぎどころ。3人だけ区別すればいい。ピアジェ=アタマ(考え方の発達)フロイト=下ネタ(性的エネルギーの場所)エリクソン=人生の宿題(課題 vs 危機)。この3つのキャラ分けで混乱しなくなる。特にエリクソンの「乳児期=信頼 vs 不信」「青年期=アイデンティティ vs 拡散」「老年期=統合 vs 絶望」は頻出なので、両端と真ん中だけは丸暗記推奨です。

1枚でつかむ:三大段階説のキャラ分け
「誰が・何を基準に・いくつに」で覚える

🧩 ピアジェ

基準=認知(考え方)の発達。4段階。感覚運動期→前操作期→具体的操作期→形式的操作期。

🔥 フロイト

基準=リビドー(性的エネルギー)の現れる器官。5段階。口唇期→肛門期→エディプス期→潜在期→性器期。

🎯 エリクソン

基準=一生で解決すべき課題 vs 心理的危機8段階。各段階に達成で得る「徳」がある。

発達段階は一定の順序で進み、飛び越し・逆戻りはしない。現在は「人は一生涯発達し続ける」という生涯発達の考え方が支持されている。

1. 一般的な発達区分と特徴
乳児期〜老年期の流れ
発達段階/年齢主な特徴
乳児期
出生後〜1歳未満
日常生活動作の全般に養育者の世話が必要。1歳頃に歩行。愛情ある声かけ・温かな環境で信頼感が生まれる。
幼児期
1〜6歳
運動・感覚・知能・情緒・言葉が急速に発達。3歳頃に着替え・排泄が自分で。4歳頃から自己中心性が弱まり他者を思いやれる。
児童期
6〜12歳
運動・知的能力が急速に発達。友人や親との信頼関係を築き、集団生活で競争心も生まれる。
思春期
児童期〜青年期の間
第二次性徴の始まり〜終わり(個人差大で年齢は定めない)。性への関心・大人への反抗心で不安定な心理状態
青年期
12〜20歳頃
前半は自分の内面を意識し友人関係を重視。後半は自立に向け生き方を模索し個性・適性を磨く
成人期
20〜65歳頃
アイデンティティが確立し精神的に安定。家庭・職場で親密な人間関係を築く。責任や義務がストレスにも。
老年期
65歳以降
身体機能・認知機能が低下、喪失体験で精神機能の低下も。一方で経験を積み判断力が向上、人格が円熟する。
2. ピアジェの発達段階説(認知発達)
考え方が育つ4段階
段階/年齢主な特徴
感覚運動期
出生後〜2歳
感覚と運動を通して世界を見る。例:ガラガラは振ると音が出るものと認識する。
前操作期
7歳頃まで
ごっこ遊びや積み木のように、イメージ(表象)を使って思考・行動できる。
具体的操作期
11歳頃まで
具体的なものを論理的に考えられる。保存の概念が確立し、見かけの変化に惑わされない。
形式的操作期
11歳以降
抽象的な概念を理解。仮説を立てて真偽を検証する形式的操作ができる。

ピアジェのキモは「保存の概念」=具体的操作期。同じ量の水を細いコップに移すと「増えた」と思うのが前操作期、「形が変わっても量は同じ」と分かるのが具体的操作期。見た目に惑わされなくなる=具体的操作期、ここだけは押さえる。

3. フロイトの発達段階説
リビドー(性的エネルギー)が現れる器官で5段階
段階/年齢主な特徴
口唇期
出生後〜1歳
授乳・摂食など口唇を通して外界と交流し快感を得る。養育者に依存し受動的。
肛門期
3歳頃まで
排泄など肛門から快感を得る。トイレット・トレーニングで身体的欲求のコントロールを知る。
エディプス期(男根期)
5歳頃まで
異性の親にエディプスコンプレックスを抱く。性の違いを認識し性的役割を獲得。
潜在期(潜伏期)
11歳以降
リビドーが潜伏し、エネルギーが友人関係・学業・興味に向けられる。
性器期
思春期以降
部分的なリビドーが性欲に統合され、異性に関心をもつ。

フロイトは「快感を得る体の場所」が口→肛門→性器と移るという発想。口唇→肛門→エディプス(男根)→潜在→性器、の順番だけ。ある段階で欲求不満が残る/刺激が過剰だと、次に進めなかったり前に戻ったりする、というのもポイント。

4. エリクソンの心理社会的発達理論
8段階:直面する課題 vs 心理的危機

エリクソンは、人が一生で解決すべき課題を8つの段階に分けました。各段階には成長へ向かうプラスの面(課題)と退行へ向かうマイナスの面(心理的危機)がせめぎ合い、課題を達成すると「徳(virtue)」が得られます。

発達段階(年齢)課題 vs 心理的危機
乳児期(〜1歳)信頼感 vs 不信感希望
幼児前期(1〜3歳)自律性 vs 恥・疑惑意志
幼児後期(3〜6歳)自発性 vs 罪悪感目的
児童期(6〜13歳)勤勉性 vs 劣等感有能感
青年期(13〜22歳)自我同一性 vs 同一性拡散忠誠心
成人初期(22〜40歳)親密性 vs 孤立
壮年期(40〜65歳)生殖性(世代性) vs 停滞世話(ケア)
老年期(65歳以降)自我の統合 vs 絶望英知

老年期は、これまでの人生で築いた自我を身体的・精神的・社会的に統合し、現在の姿を肯定的に受け入れることで「自我の統合」が達成される。

WORD:保存の概念 / エディプスコンプレックス / リビドー
国試で問われる用語

保存の概念:物の形や状態を変えても、重さや体積は変わらないという理解。ピアジェの具体的操作期で確立。エディプスコンプレックス:男子が無意識に母親へ性愛感情を抱き、父親に妬みを感じる状態。リビドー:さまざまな欲求に変換できる心的エネルギー。性的欲求より広い概念。

試験に出るところ
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理解度チェック
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Q1. ピアジェの発達段階説に関する記述で、適切なものはどれ?

正解はB。保存の概念は具体的操作期(11歳頃まで)に確立します。抽象的概念や仮説検証(形式的操作)は形式的操作期、感覚運動期は感覚と運動で世界を捉える段階です。

Q2. エリクソンの心理社会的発達理論で、老年期の発達課題はどれ?

正解はC。老年期の課題は「自我の統合 vs 絶望」で、得る徳は英知です。Aは成人初期、Bは青年期の課題です。

Q3. フロイトの発達段階説の順序として、適切なものはどれ?

正解はA。フロイトはリビドーの現れる器官により口唇期→肛門期→エディプス期(男根期)→潜在期→性器期の順としました。Cはピアジェの認知発達段階です。
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