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発達と老化の理解Ⅱ・第3章 Lesson 3(1/3)
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介護を要する高齢者に多い病気①
生活習慣病・脳神経・循環器

命に直結する「三大生活習慣病」と血管の病気

高齢者の死因、三大生活習慣病(がん・心疾患・脳血管疾患)、糖尿病・高血圧、脳血管障害、パーキンソン病、狭心症・心筋梗塞を国試の形に整理。

がん・糖尿病・高血圧・脳卒中・パーキンソン・心臓の病気。命に関わる代表疾患をまとめます。

アテナ様の導き

高齢者の死因の上位を占めるのはがん・心疾患・老衰・脳血管疾患・肺炎。このうちがん・心疾患・脳血管疾患は生活習慣が深く関わる三大生活習慣病です。その危険因子となるのが糖尿病・高血圧症・脂質異常症。これらは内臓脂肪型肥満から引き起こされ、適度な運動・バランスのとれた食事・禁煙で予防できます。高齢者の病気は、はっきりした自覚症状が出にくいのが特徴。だからこそ介護職が日々の変化を捉え、医療職と連携して命を守ることが大切ですわ。

アテナ様の導き(本音モード)

覚える順番:死因の上位=がん→心疾患→老衰→脳血管疾患→肺炎。三大生活習慣病=がん・心疾患・脳血管疾患。その手前にあるのが糖尿病・高血圧・脂質異常症。試験頻出はパーキンソンの4大症状(振戦・寡動・筋固縮・姿勢反射障害)と、心筋梗塞=ニトロ効かない・30分以上。ここを軸に覚えましょう。

1枚でつかむ:高齢者の死因と生活習慣病
死因の順位と「三大」の関係

65歳以上の主な死因(2020年)は、第1位悪性新生物(がん)、次いで心疾患(高血圧を除く)→老衰→脳血管疾患→肺炎の順。老衰の上昇が著しく、医療・介護で「看取り」が重要なテーマに。

三大生活習慣病

がん・心疾患・脳血管疾患。日本人の死因上位。

危険因子

糖尿病・高血圧症・脂質異常症。内臓脂肪型肥満が原因。

予防

適度な運動・バランスのとれた食事・禁煙

1. 生活習慣病(がん・糖尿病・高血圧)
命に関わる土台の病気
疾患特徴・留意点
悪性新生物
(がん)
1981年から死因第1位。60歳代から増加し高齢ほど死亡率が高い。部位別死亡(2020年)は男性=肺・胃・大腸、女性=大腸・肺・膵臓。在宅では痛みのコントロールが重要で、清拭・足浴などでQOLを低下させない支援を。
糖尿病インスリンの作用不足で血糖値が上昇。1型(細胞が破壊され発症)と2型(遺伝+生活習慣)。高齢者は自覚症状が少ない(口渇を感じにくい)。三大合併症=神経障害・網膜症(失明)・腎症(人工透析)。低血糖対応、足病変の予防に注意。
高血圧症140/90mmHg以上本態性高血圧(約90%・原因不明)と二次性高血圧(他疾患が原因)。放置で脳卒中・心筋梗塞に。生活習慣=減塩(1日6g未満)・減量・運動・節酒・禁煙。

糖尿病で覚えるのは三大合併症=「し・め・じ」(神経・目・腎臓)。神経障害で足の傷に気づかず壊疽、網膜症で失明、腎症で透析。高齢者は自覚症状が出にくいのがこわい。高血圧は140/90以上、対策は減塩6gが定番の数字です。

2. 脳・神経系疾患
脳血管障害とパーキンソン病

脳血管障害:脳の動脈に異常が起こり、組織の機能が低下した状態。血管が破れる脳出血・くも膜下出血と、詰まる脳梗塞があり、これらは脳卒中とよばれます。高血圧・糖尿病・心疾患・喫煙・大量飲酒が関係。急に片側の手足が動かない運動障害、呂律が回らない構音障害、感覚障害などが現れ、後遺症として高次脳機能障害が出ることも。

パーキンソン病:中脳の黒質の神経細胞の変化でドーパミンが減少し、運動障害が徐々に進行する疾患。主な症状(4大症状)は次のとおり。

パーキンソン病の4大症状

  • 振戦(手足の震え。片側から両側へ)
  • 寡動・無動(動作が遅い。顔に出ると仮面様顔貌
  • 筋固縮(関節の曲げ伸ばしに抵抗)
  • 姿勢反射障害(前傾姿勢・小股の突進歩行で転倒しやすい)

そのほか/介護の留意点

  • 自律神経症状(起立性低血圧・便秘)、抑うつ、認知機能障害
  • 発病初期は自分の力でできることを支える
  • 転倒予防の環境整備(手すり・段差解消)
  • 薬の効果をモニタリングし生活リズムを整える
3. 循環器系疾患(虚血性心疾患)
狭心症と心筋梗塞
疾患特徴・留意点
狭心症冠(状)動脈が狭くなり心筋が一時的に血液不足に。労作性/安静時。胸痛が突然起こり数秒〜5分程度(長くて15分)で治まる。ニトログリセリンの舌下で胸痛が消失する。
心筋梗塞冠(状)動脈が血栓で完全に閉塞し心筋が壊死。頸部・肩・胸腹部の激痛が30分以上〜数時間続く。痛みが治まっても受診が必要。呼吸困難・嘔吐を伴う。高齢者は胸痛が出ない無症候性心筋虚血も多い。

心疾患の介護留意点:負荷の大きい運動は避けつつ完全制限はしない/体重管理/入浴はぬるめで短時間/排便でいきまない/発作時は迅速に医療機関と連携。

WORD:三大生活習慣病 / パーキンソン病の4大症状
国試で問われる用語

三大生活習慣病:日本人の死因上位を占めるがん(悪性新生物)・心疾患・脳血管疾患パーキンソン病の4大症状:①振戦(震え)②寡動・無動(仮面様顔貌)③筋固縮④姿勢反射障害(突進歩行・転倒)。中脳黒質のドーパミン減少が原因。

試験に出るところ
本音でまとめる
理解度チェック
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Q1. 糖尿病に関する記述で、適切なものはどれ?

正解はB。糖尿病の三大合併症は神経障害・網膜症・腎症です。高齢者は口渇を感じにくく自覚症状が少なく、細胞が破壊され発症するのは1型、遺伝+生活習慣によるのが2型です。

Q2. パーキンソン病の症状として、適切でないものはどれ?

正解はC(適切でない)。パーキンソン病は中脳黒質のドーパミンが減少して起こり、動作はむしろ遅く(寡動・無動)なります。振戦・筋固縮・姿勢反射障害とあわせて4大症状です。

Q3. 狭心症・心筋梗塞に関する記述で、適切なものはどれ?

正解はB。心筋梗塞は冠動脈が血栓で完全閉塞して心筋が壊死し、激痛が30分以上続きニトロは効きません。高齢者では胸痛が出ない無症候性心筋虚血も多くみられます。
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