消化器系(胸やけ・嘔吐・腹痛・吐血下血・下痢・便秘・腹水・黄疸)、呼吸器系(肺炎・肺気腫・肺がん・結核・COPD)、骨格系(変形性関節症・関節リウマチ・骨粗鬆症)を国試の形に整理。
消化器・呼吸器・骨の代表疾患と、現場での留意点をまとめます。
このページでは、お腹(消化器)・肺(呼吸器)・骨と関節(骨格系)の病気を扱います。とくに肺炎は高齢者に多く、死亡率が高い感染症。やっかいなのは、発熱や咳がはっきり出ず「なんとなく元気がない」だけで進行することです。骨では、骨粗鬆症が転倒からの骨折を招き、ADL・QOLを大きく損ないます。一つひとつの病気の特徴とともに、介護でどこに気をつけるかを結びつけて覚えると、現場でそのまま役立ちますわ。
頻出ポイントを先に:高齢者の肺炎は症状が出にくい(咳・熱より「元気がない・食欲ない」)。誤嚥と口腔ケアが予防のカギで肺炎球菌ワクチンも。骨は骨粗鬆症=閉経後の女性・ビタミンD、変形性関節症は膝が最多、関節リウマチ=朝のこわばり。消化器はタール便=上部消化管の出血。これだけで十分戦えます。
タール便(黒い便)=上部消化管の出血。下痢は脱水注意、便秘は蠕動低下が多い。
高齢者の肺炎は症状が出にくい。誤嚥・口腔ケア・肺炎球菌ワクチンで予防。COPD=肺気腫+慢性気管支炎。
変形性関節症=膝が最多、関節リウマチ=朝のこわばり、骨粗鬆症=閉経後の女性。
| 疾患・症状 | 特徴・留意点 |
|---|---|
| 胸やけ・曖気 | 胃酸が食道へ逆流し炎症=逆流性食道炎。食後すぐ横にならない(2時間程度)、腹部を圧迫しない。 |
| 嘔吐・吐き気 | 吐物で窒息しないよう側臥位にし顔を横へ。吐物の性状を観察し、続く場合は受診。 |
| 腹痛 | 内臓性・体性・心因性・関連痛など。高齢者は痛みに鈍く、重症でも訴えが少ないことがある。 |
| 吐血・下血 | 上部消化管出血=便が黒いタール便(コールタール状)。赤い血便は結腸・肛門からの出血。貧血→転倒に注意。 |
| 下痢 | 蠕動運動が異常に活発で水様便。脱水に陥りやすく水分・電解質補給(スポーツドリンク)。肛門周囲のただれ・感染予防の手洗い。 |
| 便秘 | 高齢者は蠕動運動の低下が多い。症状から排便回数減少型/排便困難型に分類。水分・食物繊維・運動・腹部を温める。 |
| 腹水・黄疸 | 腹水=腹腔内に液体が貯留(肝硬変など)。黄疸=ビリルビン上昇で皮膚・白目が黄染。高齢者は閉塞性黄疸が多い。 |
肺炎は高齢者に多い感染症の代表で、死亡率が高いのが特徴。高齢者の肺炎は発熱・咳・痰がはっきり出ず、「なんとなく元気がない・食欲がない・意識がはっきりしない」うちに重症化する危険があります。原因は細菌・ウイルスよりむしろ高齢者自身の気管・肺の防御力の低下。予防は手洗い・うがい・肺炎球菌ワクチン、そして口腔ケアと誤嚥予防が重要です。
| 疾患 | 特徴・留意点 |
|---|---|
| 変形性関節症 | 関節軟骨の変性による非炎症性・進行性の疾患。最も多いのは膝関節、次に股関節。肥満で悪化。膝周囲の筋力低下が原因のため、適度な運動・体重管理が大切。 |
| 関節リウマチ | 進行性の多発性(全身性)関節炎。手・指の小さな関節から始まる。起床時の「朝のこわばり」が特徴。女性に多い。急性期は安静・冷やさない、慢性期は適宜温める。 |
| 骨粗鬆症 | 骨量が減りスカスカに。骨量は20歳代が最大で、女性は閉経期以降に急激に減少。ビタミンDがカルシウム吸収を助ける(日光浴)。転倒→骨折でADL・QOLを損なう。転倒防止の環境整備を。 |
骨格系は3つの「最」で覚える:変形性関節症=膝が最多/骨粗鬆症=女性が閉経後に最も減る/関節リウマチ=朝のこわばりが最大の特徴。骨粗鬆症はビタミンD(日光浴)でカルシウム吸収を助けるのがポイント。どれも転倒予防に直結します。
逆流性食道炎:胃酸が食道へ逆流して粘膜に炎症が起こり胸やけを生じる。COPD(慢性閉塞性肺疾患):肺気腫と慢性気管支炎を合わせた病態。主原因は喫煙で、息切れと長く続く咳・痰が特徴。骨粗鬆症:骨量(骨密度)が減って骨折しやすくなる状態。女性は閉経後に急激に進み、ビタミンD不足も要因。
Q1. 高齢者の肺炎に関する記述で、適切なものはどれ?
Q2. 消化器の症状に関する記述で、適切なものはどれ?
Q3. 骨格系疾患に関する記述で、適切なものはどれ?