抗認知症薬と行動・心理症状(BPSD)への薬物療法、タイプ別のケアのポイント(ドネペジル/ワルファリンと納豆/幻視を否定しない 等)、そして認知症の予防を国試の形に整理。
認知症の薬と、タイプごとのケアのコツ、そして防ぎ方のお話。"ワルファリンと納豆"や"幻視を否定しない"など、現場で大事なポイントを覚えます。
認知症の薬物療法は、中核症状(認知機能障害)に対するものとBPSDに対するものに分かれます。アルツハイマー型の進行を遅らせる抗認知症薬=ドネペジル(アリセプト)・ガランタミン・リバスチグミン・メマンチン。BPSDには抗精神病薬・抗不安薬などを使いますが高齢者は副作用が強く出やすいので観察が必要。ケアのコツは、アルツハイマー型は否定せず情緒的に対応・パターン化・複数の介護職で、血管性はワルファリン服用中は納豆を避ける、レビー小体型は幻視を否定しない・転倒に注意、前頭側頭型は行動を制止せず見守る。予防は生活習慣病対策・食事・運動・社会参加です。
薬は2種類——進行を遅らせる薬(ドネペジル=アリセプトが有名)と、困った症状(BPSD)を抑える薬。高齢者は副作用が出やすいので要観察。タイプ別の現場のコツが頻出:アルツハイマー=同じ質問を否定しない・「本当ですね」と気持ちに寄り添う/血管性=ワルファリン飲んでたら納豆ダメ(薬が効かなくなる)・顔は覚えてるからなじみの人が介護/レビー小体=幻視を「ないよ」と否定しない・転びやすい/ピック病=無理に止めない、見守る。防ぎ方は生活習慣病対策+運動+社会参加。
進行を遅らせる。ドネペジル(アリセプト)=アセチルコリンを増やす/ガランタミン/リバスチグミン/メマンチン。
抗精神病薬・抗不安薬・抗うつ薬・漢方薬など。高齢者は副作用が強く出やすいので観察が必要。
| タイプ | ケア・治療のポイント |
|---|---|
| アルツハイマー型 | 早期の薬物療法が有効。何度も同じ質問をしても否定・無視しない。食事・入浴を同じ時間・場所でパターン化。不安が強いので複数の介護職で関わる。論理でなく「本当ですね」「辛いですね」と情緒的に対応。音楽療法・回想法も。 |
| 血管性 | 原因疾患(脳梗塞等)の再発予防が中心(アスピリン・ワルファリン)。ワルファリン服用中は納豆を避ける(ビタミンKが薬の作用を弱める)。名前は忘れても顔は覚えている→なじみの人が介護。生活習慣病のコントロール。 |
| レビー小体型 | 治療法は未確立(ドネペジルが有効との指摘)。抗精神病薬は過敏性が高く副作用に注意。幻視を否定しない。パーキンソン症状による転倒に注意。 |
| 前頭側頭型(ピック病) | 治療法は未確立。BPSDにSSRI(抗うつ薬)。行動を無理に制止せず見守る(止めると怒る・暴力も)。外出しても自宅に戻れる特徴を理解して対応。 |
血管性の原因=脳梗塞・脳出血。高血圧・脂質異常症・動脈硬化の予防・コントロールが重要。
塩分は男性7.5g・女性6.5g/日を目安に。禁煙。
階段を使う・一駅歩くなど、毎日の運動の機会をつくる。
役割をつくり社会に参加。交流による刺激で意欲が高まる。
抗認知症薬:進行を遅らせる薬。ドネペジル(アリセプト=アセチルコリンを増やす)・ガランタミン・リバスチグミン・メマンチンなど。ワルファリンと納豆:血管性で使うワルファリン服用中は、納豆のビタミンKが薬の作用を弱めるため納豆を避ける。回想法:昔の思い出を語り合う非薬物的アプローチ(音楽療法とともに用いられる)。
Q1. アルツハイマー型認知症の人が同じ質問を何度も繰り返すときの対応として、適切なものはどれ?
Q2. 血管性認知症でワルファリンを服用している人への食事の配慮として、適切なものはどれ?
Q3. レビー小体型認知症の人に幻視がみられるときの対応として、適切なものはどれ?