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認知症の理解Ⅱ・第2章 Lesson 1
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初期の認知症のケア

認知症のはじめの時期
——不安と「とりつくろい」に寄り添う

初期の心理的特徴(とりつくろい・依存性)、心理面への支援、初期ケアの4原則、そして早期対応の制度(認知症初期集中支援チーム・認知症サポーター)を国試の形に整理。

認知症のはじめの時期のお話。本人は"何かおかしい"と不安で、失敗を隠そうとします(とりつくろい)。その気持ちに寄り添うケアと、地域で支えるしくみを学びます。

アテナ様の導き

初期は進行性の記憶障害が特徴で、身近な人でないと気づきにくい時期。本人は「何かがおかしい」と不安を抱え、記憶障害を隠すため言い訳で体面を保つ「とりつくろい」「依存性」がみられます。失敗が増えて叱責されると、不安から抑うつ→活動量減→残存能力の低下→進行という悪循環に。だからケアの原則は①失敗を咎めない ②本人の話を否定しない ③無理に訓練させない ④生活環境を工夫する。そして認知症初期集中支援チーム認知症サポーターなど、地域で早期に支えるしくみを活かします。

アテナ様の導き(本音モード)

初期の本人は「自分、何かおかしい…」と気づいていて不安。だから失敗を隠そうと言い訳する(=とりつくろい)。ここで失敗を責めたり「ダメでしょ」と言うと、自信を失って一気に落ちる(抑うつ→引きこもり→進行)。だから責めない・否定しない・無理に訓練させない・環境で失敗を減らす(お薬カレンダー等)が鉄則。地域のしくみは認知症初期集中支援チーム(専門職が訪問してアセスメント)認知症サポーター(見守る応援者)

1枚でつかむ:初期の認知症ケア 4原則
「自信と意欲」を守る関わり

① 失敗を咎めない

過剰に反応すると意欲を奪い、介護拒否に。プライドに配慮した声かけを(失禁→「お茶こぼされましたか」)。

② 本人の話を否定しない

作話があっても事実を突きつけない。レビー小体型の幻覚も共感的に。

③ 無理に訓練させない

ドリル等は自尊心を傷つけ負担になることも。楽しめる工夫を。

④ 生活環境を工夫する

お薬カレンダーを目につく場所に置く等で、失敗の機会を減らす。

1. 初期の心理的特徴と支援
とりつくろい・依存性

初期の特徴は進行性の記憶障害。記憶障害を隠すため言い訳で体面を保つ「とりつくろい」(例:日付を聞かれ「新聞もテレビも見てないから」)や「依存性」がみられます。見当識障害は「時間→場所→人」の順に分からなくなる傾向。本人は「また失敗するのが怖い」「バカにされるのでは」という不安から意欲を失い、抑うつ→活動量減→残存能力の低下→進行を招きます。だから不安感や喪失感を理解し、軽減することが支援の柱です。

2. 早期対応と地域のしくみ
新オレンジプランが重視

認知症初期集中支援チーム

  • 地域包括支援センター等に設置
  • 認知症専門医の指導の下、複数の専門職が本人・家族を訪問し観察・評価・初期支援
  • かかりつけ医と連携し早期に適切な医療へ

認知症サポーター

  • 養成講座を受ければ誰でもなれる
  • 地域住民・店員・小中高生など「応援者」として見守り・手助け

また認知症疾患医療センターは、都道府県等に設置され鑑別診断・急性期医療・専門医療相談・研修などを担います。

WORD:とりつくろい / 認知症初期集中支援チーム
国試で問われる用語

とりつくろい:記憶障害を隠すために言い訳をして体面を保とうとすること。初期に多い。認知症初期集中支援チーム:地域包括支援センター等に置かれ、認知症専門医の指導の下、複数の専門職が本人・家族を訪問してアセスメントや初期支援を行うチーム。認知症サポーター:養成講座を受け、地域で認知症の人を見守り手助けする応援者。

試験に出るところ
本音でまとめる
理解度チェック
押すと答えが出ます

Q1. 初期の認知症にみられる「とりつくろい」の説明として、適切なものはどれ?

正解はA。とりつくろいは、記憶障害を隠すために言い訳をして体面を保とうとすること。本人も「何かおかしい」と不安を抱えています。Bは常同行動、Cは異食の説明です。

Q2. 初期の認知症ケアの原則として、適切なものはどれ?

正解はB。失敗を咎めると意欲を奪い介護拒否を招くため、プライドに配慮した声かけをします。無理な訓練(ドリル等)は自尊心を傷つけ負担になることもあり、楽しめる工夫が大切です。

Q3. 認知症初期集中支援チームに関する記述で、適切なものはどれ?

正解はB。認知症初期集中支援チームは、地域包括支援センター等に置かれ、認知症専門医の指導の下、複数の専門職が本人・家族を訪問して初期の支援を包括的に行います。Cは認知症サポーターの説明です。
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