行動・心理症状(BPSD)が最も顕著になる中期。対症療法でなく要因をアセスメントする視点、「できない」原因の見極め、そして認知症の人への環境支援を国試の形に整理。
中期は"混乱期"で、いちばん大変な時期。徘徊などの困った行動を「止める」のでなく、なぜそうするのか理由を探し、環境を整えるケアを学びます。
中期は認知機能の低下が進んで混乱が増え、BPSDが最も顕著になる「混乱期」。介護負担も大きくなります。ここで症状だけに注目した対症療法(窓をロックする・行動を制止する)は軽減につながらず、むしろ悪化させることも。大切なのは、どんな行動にも理由があると捉え、客観的な視点で情報を収集して要因をアセスメントすること(介護職1人の主観や経験則で決めない)。そして、「できないこと」が身体機能の低下によるのか、環境が整っていないからなのかを見極め、環境を整えれば「できること」に変わります。
中期=いちばん大変な「混乱期」。徘徊や拒否が強く出る。やりがちなのが「外に出ないようロック」「制止」だけど、それは逆効果(もっと出たくなる)。コツは「どんな行動にも理由がある」→理由を客観的にアセスメント。そして「できないのは体のせい?それとも環境が悪いから?」を見極める。トイレが分からない人にトイレのマークを貼ったら自分で行けた——これが環境支援。できないことよりできる力に注目。
例:トイレ以外の場所で排泄してしまう。
機能に応じた介助を行う。
環境を整えるとできる!(トイレにマークの張り紙→自分でトイレに行けた)
できる力に注目してアプローチする。
中期は記憶障害・見当識障害・実行機能障害が進行し、混乱・不安・戸惑いが増え、BPSDが最も顕著に現れる「混乱期」です。徘徊などに対し「どう落ち着かせるか」「どう外に出さないか」と症状だけに注目した対症療法では、軽減しないどころか悪化することも。慌てて制止したり叱ったりは逆効果(不安・孤独感を強める)。どんな行動にも理由があるので、客観的な視点で情報を収集し、要因をアセスメントします。1人の介護職の主観・経験則で方針を決めるのは根拠があいまいで科学的ではありません。
介護職とのかかわりなど(人)。
過ごす場所などのハード面。
支援サービス提供の仕組み。
環境支援の方向性には、①動作・家事の自立 ②見当識(空間・居場所・時間のわかりやすさ)③安全と安心 ④適度な刺激(騒音・不快な臭いの調整)⑤生活の継続性(慣れ親しんだライフスタイル)⑥自己選択 ⑦プライバシーの確保 ⑧ふれあいや意欲の促進 ⑨介護者への支援 ⑩失禁や徘徊への対応などがあります。環境の力を取り入れる視点が大切です。
混乱期:BPSDが最も顕著に現れる中期の別名。介護がもっとも大変な時期。アセスメント:客観的な情報収集により、行動・心理症状の要因や本人のニーズを分析・把握すること(主観や経験則で決めない)。環境支援:社会的・物理的・運営的な環境を整えることで、「できないこと」を「できること」に変える支援。
Q1. 中期(混乱期)の認知症の人への対応として、適切なものはどれ?
Q2. 認知症の人が「できないこと」への支援として、適切なものはどれ?
Q3. 認知症の人への環境支援に含まれないものはどれ?