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認知症の理解Ⅱ・第2章 Lesson 3
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後期の認知症の介護・看取り

最期の時期を支える
——五感にはたらきかけ、看取る

後期(高度)の状態とFAST、意思疎通が困難になる中での尊厳を守るケア、五感にはたらきかける介護、そして看取りケア(苦痛の緩和・チームケア・家族支援)を国試の形に整理。

認知症の最期の時期のお話。言葉が通じにくくなる中で、五感(光・音・匂い・ふれあい)で心地よさを届け、最期を看取るケアを学びます。

アテナ様の導き

アルツハイマー型の重症度を表すFASTで後期(高度)は、言語機能の低下・歩行や着座の能力の喪失・混迷や昏睡がみられます。ADLが低下し意思疎通が困難になり、ターミナルを迎えることも。本人は思いを伝えられず見えない苦悩を抱えるため、より寄り添い尊厳と人権を守るケアが求められます。日中ベッドで過ごす時間が増えるので、五感にはたらきかける介護(外気と日光・心地よい音・匂い・居室環境)で心地よさを届けます。看取りでは苦痛の緩和・多職種チームケア・家族への支援(自然死を伝える・グリーフケア)が柱です。

アテナ様の導き(本音モード)

後期は言葉が通じにくく、寝て過ごす時間が増える。重症度の物差しがFAST。本人は伝えられないけど苦しみを抱えてるので、尊厳を守って寄り添うのが第一。具体策は「五感にはたらきかける」=1日1回は外に出て日光・心地よい音や匂い・ベッドの位置を窓側に。看取りでは痛みをやわらげる・チームで支える・家族に"自然死"を分かりやすく伝えて寄り添う(見送ったあとのグリーフケアも介護職の役目)

1枚でつかむ:五感にはたらきかける介護
寝て過ごす人にも「心地よさ」を

① 外気と日光に触れる

ベッドで過ごす人も最低1日1回は離床。数分でも外に出て日光を浴びる刺激を。

② 心地よい音を聞く

リビングの会話や生活音を。不快な音(声・靴音・物音)に注意

③ 心地よい匂いを取り入れる

アロマディフューザーなどで居室に心地よい香りを。

④ 心地よい居室環境

こまめな換気・手を握って話す・外が見えるようベッドの位置を工夫・音楽。

1. 後期の状態とFAST
尊厳を守るケアへ

FASTは、アルツハイマー型認知症の生活機能から重症度を分類する尺度(正常〜高度の7段階)。後期(高度)では、言語機能の低下(理解できる語彙が1語程度)、歩行能力・着座能力・笑う能力の喪失、混迷・昏睡がみられます。ADLが低下し意思疎通が困難になり、食べることも難しくなってターミナルを迎えることも。本人は思いを伝えられず見えない苦悩を抱えるため、より寄り添い個人の尊厳と人権を守る視点でのケアが求められます。

2. 看取りケアの3つの柱
苦痛緩和・チーム・家族

① 苦痛への緩和

身体的苦痛(拘縮・同一体位の痛み・褥瘡)と精神的苦痛をやわらげる。回復の見込みがない人へのターミナルケア(エンドオブライフケア)

② 多職種チームケア

医師・看護師・栄養士・生活相談員などと協働。介護職は詳細な介護記録・状態観察を担う。

③ 家族への支援

自然死とは何かをわかりやすく伝える。信頼関係を大切に、看取り後もグリーフケアを行う。

看取り介護指針では、介護職の役割として食事・排泄・清潔の提供/緩和ケアと安楽な体位/コミュニケーション/状態観察と経過記録/家族への説明/カンファレンス参加/死後の処置(エンゼルケア)が挙げられています。

WORD:FAST / ターミナルケア / グリーフケア・エンゼルケア
国試で問われる用語

FAST:アルツハイマー型認知症の生活機能から重症度を分類する尺度(7段階)。ターミナルケア(エンドオブライフケア):回復の見込みがなく死期が近い人が、安らかに過ごせるよう支えるケア。グリーフケア:死別した家族の悲嘆を支えるケア(看取り後も介護職の役割)。エンゼルケア:死後の処置。

試験に出るところ
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理解度チェック
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Q1. アルツハイマー型認知症の重症度を生活機能から分類する尺度はどれ?

正解はA。FASTはアルツハイマー型認知症の生活機能から重症度を7段階で分類する尺度です。HDS-Rは認知機能のスクリーニング、JCSは意識レベルの評価に用いられます。

Q2. 後期の認知症で、ベッドで過ごす時間が長い人へのケアとして、適切なものはどれ?

正解はB。後期でも最低1日1回は離床し、外気や日光、心地よい音・匂い・居室環境など五感にはたらきかける介護で心地よさを届けます。意思疎通が困難でも、寄り添い尊厳を守る関わりが大切です。

Q3. 認知症の人の看取りにおける家族への支援として、適切なものはどれ?

正解はB。専門職である介護職が、看取りにおける自然死とは何かをわかりやすく伝え、家族の気持ちに寄り添います。看取り後の家族の悲嘆を支えるグリーフケアも介護職の役割です。
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