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認知症の理解Ⅱ・第2章 Lesson 4
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チームアプローチと権利擁護

みんなで支える
——多職種チームと、権利を守る2つの制度

多職種協働とチームケアの意義、連携の考え方(専門性の尊重・時間をかける・リーダー/メンバーシップ)、エコマップ、そして権利擁護の2制度(日常生活自立支援事業・成年後見制度)を国試の形に整理。

認知症の人を"みんなで"支えるお話。いろんな専門職や地域が連携するチームケアと、判断する力が弱った人の権利を守る2つの制度を学びます。

アテナ様の導き

認知症ケアは1人ではできません。介護福祉士・医師・看護師・理学療法士・薬剤師・管理栄養士などが多職種協働し、さらに地域の住民やボランティアも支えます。連携の考え方は①互いの専門性を尊重(対等な立場)②時間をかけて取り組む(早急に結論を出さない)③リーダーシップとメンバーシップ。利用者を中心に社会資源との関係を図にしたエコマップも活用します。そして判断能力が低下した人の権利擁護には2つの制度——判断能力が不十分(でもサポートがあれば決められる)人を支える「日常生活自立支援事業」と、判断能力がない人を支える「成年後見制度」です。この2つの区別が国試頻出です。

アテナ様の導き(本音モード)

支えるのは1人じゃなくチーム(多職種協働)+地域。連携のコツは「対等に尊重・急いで結論を出さない・リーダーとメンバー両方の役割」。そして超頻出が権利を守る2制度の違い——「日常生活自立支援事業=まだ自分で決められる人のお手伝い(社協がやる・お金の管理など)」「成年後見制度=もう自分で決められない人の代わりに法律行為をする(家庭裁判所が後見人を選ぶ)」。"判断能力が残ってるか・ないか"で分けるのがポイント。

1枚でつかむ:権利擁護の2制度
「判断能力が残っているか」で分ける
項目日常生活自立支援事業成年後見制度
対象判断能力が不十分だが、サポートがあれば自分で決められる判断能力がない人(程度に応じて区分)
支える人生活支援員後見人・保佐人・補助人(家庭裁判所が選任)
主な内容福祉サービスの利用援助・日常生活費の管理など資産の管理・処分など法律行為
実施・根拠社会福祉協議会(社会福祉法・第二種社会福祉事業)家庭裁判所(法定後見/任意後見)
1. チームケアと連携の考え方
多職種協働

認知症ケアの多職種協働では、介護福祉士・医師・看護師・理学療法士・作業療法士・薬剤師・管理栄養士などがチームを作り、ケアの目標を共有して支えます。専門職だけでなく、地域包括ケアシステムの下、近隣住民・店を営む人々・ボランティアも関わります。さまざまな専門職が専門性とネットワークを活かし、支援が必要な人に最大限の利益を与えるのがチームケアの意義です。

① 互いの専門性を尊重

カンファレンスで対等な立場に。意見の対立があっても「利用者が何を望むか」を基準に。

② 時間をかけて取り組む

早急に結論を出さない。隠れた問題や家族支援など高次のアプローチのため。

③ リーダーシップとメンバーシップ

専門性を引き出すリーダーシップと、一員として協働するメンバーシップの両方

2. エコマップ
支援の関係を見える化

エコマップは、利用者を中心に、社会資源(家族・介護機関・主治医・近隣住民など)との関係を図にしたもの。介護分野では支援記録の作成に用います。地域包括ケアシステムでは、フォーマル(公的)・インフォーマル(家族や近隣など)な資源を活用して24時間切れ目のない支援を目指します。多職種協働の前提として、それぞれの専門職の役割・視点・方法を理解する多職種理解が必要です。

WORD:多職種協働 / エコマップ / 日常生活自立支援事業
国試で問われる用語

多職種協働:さまざまな専門職がチームを作り、目標を共有して課題解決に協働すること。エコマップ:利用者を中心に社会資源との関係を図にしたもの。日常生活自立支援事業:判断能力が不十分でもサポートがあれば決められる人を、社会福祉協議会の生活支援員が福祉サービス利用や金銭管理で支える制度(1999年開始・社会福祉法)。成年後見制度:判断能力がない人の権利を、家庭裁判所が選任した後見人等が法律行為で守る制度。

試験に出るところ
本音でまとめる
理解度チェック
押すと答えが出ます

Q1. 日常生活自立支援事業に関する記述で、適切なものはどれ?

正解はA。日常生活自立支援事業は、判断能力が不十分でもサポートがあれば自分で決められる人を対象に、社会福祉協議会の生活支援員が福祉サービス利用援助や日常生活費の管理を行います。B・Cは成年後見制度の説明です。

Q2. 成年後見制度に関する記述で、適切なものはどれ?

正解はB。成年後見制度は、判断能力がない人の権利を守るため、家庭裁判所が後見人・保佐人・補助人を選任し、本人に代わって資産管理などの法律行為を行います。本人に判断能力があるうちに定める任意後見もあります。

Q3. 認知症ケアのチームアプローチにおける連携の考え方として、適切なものはどれ?

正解はB。チームは対等な立場で専門性を尊重し、「利用者が何を望むか」を基準に話し合います。結論を急がず時間をかけること、リーダーシップとメンバーシップの両方が求められます。
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