知的障害は「IQ(知能指数)」と「適応能力」で判断します。3つの遅れ(言語・運動・社会性)、4段階(軽度〜最重度のIQ範囲)、そして支援の工夫(シンボル機能・モデリング)を整理します。
知的障害は頭の良し悪しの話ではなく、「IQ」と「生活する力(適応能力)」の両方で見ます。遅れは3つ(言葉・運動・社会性)。重さは4段階。支援は「具体的に・褒めて・得意を伸ばす」がコツ。
知的障害は、IQ(知能指数)と適応能力で、その年代の平均的な数値と比較して判断します。抽象的な物事や複雑なことの理解が苦手な一方、身体的な発達は障害のない人と同じことが多く、脳機能と身体の発達状態にアンバランスが生じます。生活のしづらさの代表は「言語能力・運動能力・社会性」の3つの発達の遅れ。診断は知能テストで測る「知的能力」と、社会生活を営む力=「適応能力」の両方を元にします。重さは軽度・中度・重度・最重度の4段階。支援は失敗を責めず、具体的に説明し、良いところ(ストレングス)を褒めて伸ばすことが基本です。
覚えるのは2本柱=「IQ」+「適応能力(生活する力)」。IQだけで決めないのがポイント。体の発達はふつうのことが多いので、頭と体の発達がアンバランスになる。困りごとは3つの遅れ=言葉・運動・社会性。重さは4段階で、軽度50〜70/中度35〜50/重度20〜35/最重度20以下(数字が出ることがある)。支援は「絵や文字で伝える(シンボル機能)」「やって見せてまねさせる(モデリング)」「具体的に・褒めて・得意を伸ばす」。失敗を繰り返しても、挑戦の回数を増やせばできるようになる。
身体的な発達は障害のない人と同じことが多く、脳機能と身体の発達のアンバランスが生じます。発見は乳幼児健診・保育園・幼稚園で他児と比較して気づかれることが多いです。
| 状態 | IQ | 行動の特徴 |
|---|---|---|
| 軽度知的障害 | 50〜70 | 食事・衣服着脱・排泄は支障ないことが多い。基本的生活習慣は確立。簡単な文章での意思表示・理解が可能。漢字の習得は困難。集団参加や友だちとの交流は可能。 |
| 中度知的障害 | 35〜50 | 身辺自立は部分的。衣服着脱はできるが場面に合わせた選択・調整が困難。お釣りの計算が苦手。新しい場所での移動・交通機関の利用が困難。ひらがなの読み書きはある程度可能。 |
| 重度知的障害 | 20〜35 | 言語・運動機能の発達が遅く、学習面ではひらがなの読み書き程度。身辺自立が難しく衣食住に保護・介助が必要。挨拶や受け答え以外のコミュニケーションが苦手。一人での移動が困難。 |
| 最重度知的障害 | 20以下 | 言葉が発達せず叫び声を出す程度。身の回りの処理がまったくできない。衣服の着脱ができず、便意を伝えられない。食事に見守りや介助が必要。身振りや簡単な単語で意思表示しようとすることもある。 |
数値はおおよその目安。IQが低いほど身辺自立に介助が必要になります。
適応能力:社会生活を営むために必要な行動をとる力。知的障害の判断は、IQに加えてこの適応能力も元にする。シンボル機能:絵や文字を紙に書いて伝える支援。モデリング:動作を行動で示し、まねてもらう支援。ストレングス:本人の長所・強み。褒めて伸ばす支援の軸になる。
Q1. 知的障害の判断に関する記述で、適切なものはどれ?
Q2. 知的障害の「生活のしづらさ」を表す3つの遅れに含まれないものはどれ?
Q3. 知的障害のある人への支援として、適切なものはどれ?