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障害の理解Ⅰ・第3章 Lesson 1(アセスメント)
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障害のアセスメント
ニーズの8つの領域

困りごとの見つけ方
——8つの場所をチェック

「本人は何に困っているのか」を捉える生活課題の把握。竹内孝仁による「ニーズの8つの領域」を軸に、健康管理(歯・口腔)やADL(セルフケア)、発達障害(ADHD)への視点まで整理します。

「この人、何に困ってるの?」を見つける作業のお話。竹内さんの「8つの領域」をチェックリストにすると、見落としが減ります。歯と口(誤嚥性肺炎予防)や、ADHDの子への関わり方もここで。

アテナ様の導き

支援の出発点は生活課題の把握(アセスメント)生活ニーズとは「その人らしく生活するために必要なこと」。自立支援介護を提唱した竹内孝仁は、ニーズを8つの領域に分けています——①健康管理 ②ADL・日常行動 ③介護負担 ④家事 ⑤経済 ⑥家族関係 ⑦社会交流 ⑧ストレス。たとえば①健康管理では歯・口腔の保持が呼吸・食事に重要で、保てないと誤嚥性肺炎など二次的リスクが高まります。②ADLでは、移動できる機能や自分でおこなえる動作=セルフケアを大切にしますが、「もっとできるよう厳しい訓練」を推奨するわけではありません。発達障害(ADHD)の子には、できない行動を責めず「並んで待つ方法」を一緒に見つける支援を考えます。

アテナ様の導き(本音モード)

「困りごと探し」のチェックリストが竹内式・8つの領域健康・ADL・介護負担・家事・お金・家族・社会交流・ストレス。これを順に見ていくと「見落とし」が減る。ポイント2つ。①歯と口のケアは超大事——汚いと誤嚥性肺炎になる(命に関わる)。②「もっと頑張らせる」が正解じゃない——できる動作(セルフケア)を守るのが目的で、スパルタ訓練のことじゃない。ADHDの子には「待てない!」を叱るんじゃなく「どうやったら待てるか」を一緒に考える。あと、ストレスや介護負担は本人だけじゃなく介護者の分も見る。

1枚でつかむ:竹内によるニーズの8つの領域
図表3-1-1
ニーズの領域具体的なニーズ
1 健康管理慢性疾患の管理(療養)/看護処置/普段の体調/歯と口腔
2 ADL・日常行動日常行動における自立性の向上や重度化の予防/規則的生活/障害による特有の見守りが必要な行動の軽減
3 介護負担動作別負担時間帯別負担
4 家事食事・食生活/掃除・整理/洗濯/生活管理全般
5 経済収入/支出/金銭管理
6 家族関係家族関係
7 社会交流本人の社会交流/介護者の社会交流
8 ストレス本人のストレス/介護者のストレス

出典:竹内孝仁『ケアマネジメントの職人—竹内式ケアマネジメント技術論』。社会交流・ストレス・介護負担は本人だけでなく介護者の分もみるのがポイント。

1. 健康管理とADLの視点
歯・口腔と「セルフケアを守る」

① 健康管理

  • 急性疾患は治療、慢性疾患は状態の維持が支援
  • 歯・口腔の保持は呼吸・食事に重要。保てないと誤嚥性肺炎など二次的リスクが高まる

② ADL・日常行動

  • 移動できる機能・自分でおこなえる動作=セルフケア
  • 「もっとできるよう厳しいトレーニング」を推奨するわけではない
  • できる機能を維持し、重度化を予防
2. 発達障害(ADHD)への視点
責めずに「できる方法」を一緒に探す

注意欠如多動症(ADHD)のある子どもは、列に並んで待つことができない、多動性、注意力がほかのものに移る、などの行動で友だちができないことがあります。そのため、できない行動を責めるのではなく、「並んで待つ方法」を一緒に見つけることで、友だちができる可能性が高まります。また、知的障害のある人が二次的にうつ状態になることを予防する支援は、障害そのものの生活しづらさに加え、うつ状態による生活しづらさを増やさないために重要です。

3. 介護負担の領域
直接的・間接的/動作別・時間帯別

負担の種類

  • 直接的な負担(身体介護)と間接的な負担(見守りなど)に分かれる
  • 狭い浴室での入浴介助などは特に負担が大きい

負担の見方

  • 動作別負担(着脱・移動・入浴など動作ごと)
  • 時間帯別負担(朝の身支度や食事準備に忙しさが集中など)
WORD:生活ニーズ / セルフケア / ADHD
国試で問われる用語

生活ニーズ:その人らしく生活するために必要なこと。竹内孝仁は8つの領域に整理した。セルフケア:自分の身体をケアすること(食事・更衣・排泄・移動・健康管理など全般)。ADHD(注意欠如多動症):待つことが苦手・多動性・注意が移りやすいなどの特性。責めず「できる方法」を一緒に探す。誤嚥性肺炎:歯・口腔の状態が保てないときに高まる二次的リスク。

試験に出るところ
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Q1. 竹内孝仁による「ニーズの8つの領域」に含まれないものはどれ?

正解はC。8つの領域は健康管理・ADL/日常行動・介護負担・家事・経済・家族関係・社会交流・ストレスです。IQの測定は知的障害の判断に用いる指標で、生活ニーズの領域ではありません。

Q2. 健康管理・ADLのアセスメントとして、適切なものはどれ?

正解はA。歯・口腔の状態は誤嚥性肺炎の予防に直結します。Bは「厳しい訓練を推奨するわけではない」に反し、Cは普段の状態の把握(観察)が必要なため不適切です。

Q3. ADHDのある子どもへのかかわりとして、適切なものはどれ?

正解はB。できない行動を責めるのではなく、できる方法を一緒に探すことで友だちができる可能性が高まります。知的障害の二次的なうつ状態の予防も重要です。
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