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障害の理解Ⅰ・第3章 Lesson 2(家族・受容)
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家族の理解と障害受容の支援
ケアマネジメントと受容のステージ

家族へのまなざし
——「障害を受け入れる」までの道のり

家族を「介護の代行者」から「支援の対象」へ。障害者ケアマネジメントの6つの考慮点と、障害受容のステージ理論(ショック期→否認期→混乱期→受容期)を整理します。

家族は「介護してくれる人」じゃなく「支える対象」でもある、というお話。サービスをつなぐケアマネジメントの考え方と、障害を受け入れるまでの心の段階を学びます。

アテナ様の導き

かつて障害者福祉は、家族同居なら家族を介護者(介護代行)として位置づけてきました。今は家族自身の社会参加・自己実現も含め、家族も支援の対象と捉えます(障害者総合支援法の共生社会の理念)。地域では多様なニーズに対し、複数のサービスを総合的に提供する障害者ケアマネジメントが必要で、6つの考慮点があります。そして障害受容は、リハビリ分野では「価値観の転換」と「積極的な生活態度」の2点。障害を負った本人だけでなく家族も受容の主体です。受容はショック期→否認期→混乱期→受容期のステージをたどりますが、一方通行ではなく行ったり来たりを繰り返します

アテナ様の導き(本音モード)

昔は「家族=タダで介護してくれる人」扱いだったけど、今は家族も支える対象。家族にも自分の人生がある。サービスをうまくつなぐのがケアマネジメント(本人の意向を尊重・幅広いニーズ・社会資源を結びつける…の6点)。障害受容は「価値観の転換+前向きな生活態度」の2つ。大事なのは受け入れるのは本人だけじゃなく家族も、ってこと。受け入れの順番はショック→否認→混乱→受容だけど、まっすぐ進まない——受容まで来た人がちょっとしたきっかけで否認に戻る。人の心は行ったり来たり。

1枚でつかむ:障害受容のステージ理論
一方通行ではなく行き来する
1

ショック期

障害を負った直後。強い衝撃を受ける段階。

2

否認期

障害があることを認めたくない、否定する段階。

3

混乱期

怒り・悲しみ・葛藤で気持ちが揺れる段階。

4

受容期

障害と共に生きることを受け入れる段階。価値は障害で変わらないと気づく。

単純な一方通行の過程ではありません。受容期まで来たと思われた人が、ちょっとしたきっかけで否認期や混乱期に戻ることもあります。心の中で受容過程が行ったり来たりを繰り返します。

1. 家族支援への転換
介護代行者から、支援の対象へ

これまで障害者福祉では、家族同居の場合に家族を介護者(家族介護代行)として位置づけてきました。現在は、障害のある人への支援が直接的・間接的に家族支援ともなり、家族自身の社会参加や自己実現に対する支援も含まれます。これは、すべての国民が障害の有無で分け隔てられず、相互に人格と個性を尊重し合う共生社会の実現(障害者総合支援法の基本理念)につながります。

2. 障害者ケアマネジメントの6つの考慮点
本人主体でサービスをつなぐ
考慮点ポイント
① 地域生活を支援する本人の意向に基づくケア計画で、地域での生活を総合的に支援。
② 希望する者の意向を尊重する既存サービスから出発せず、利用者が望む生活を明らかにし達成を支援。
③ 幅広いニーズを把握する福祉・保健・医療・教育・就労などライフステージに応じた多様なニーズ。
④ 社会資源をニーズに結びつける地域に散在する社会資源を把握し、適切に結びつける。
⑤ 総合的・継続的な供給を確保モニタリングを行う。同一組織所属時も公正・中立で利益誘導しない(権利擁護)。
⑥ 社会資源の改善・開発を推進使いやすく改善し、ない場合は行政・民間で開発。地域のネットワークづくり。
3. 障害受容と介護職の対応
家族も受容の主体/気兼ねさせない

障害受容とは

  • リハビリ分野では「価値観の転換」と「積極的な生活態度」の2点
  • 「失った価値以外の価値に気づく」こと
  • 本人だけでなく家族や社会(環境)も受容の主体・対象

介護職に求められる対応

  • 障害のある人は「家族に負担をかけ申し訳ない」と気兼ねすることがある
  • 家族の思いや介護負担を把握し、本人が家族に気兼ねしなくてよい状況を目指す
  • 障害の種類・程度、先天性/中途、年齢で家族の負担は違う
WORD:障害受容 / ステージ理論 / 社会資源
国試で問われる用語

障害受容:「価値観の転換」と「積極的な生活態度」の2点。本人だけでなく家族・社会も主体。ステージ理論:ショック期→否認期→混乱期→受容期。一方通行でなく行き来する。社会資源:自己実現や主体的な生き方のために利用できるあらゆるもの。障害者ケアマネジメント:本人の意向を軸に、多様なニーズと社会資源を結びつける手法。

試験に出るところ
本音でまとめる
理解度チェック
押すと答えが出ます

Q1. 障害受容のステージ理論について、適切なものはどれ?

正解はB。ステージは順にたどりますが、受容期まで来た人が否認期や混乱期に戻ることもあり、一方通行ではありません。Cも誤りで、家族や社会も受容の主体・対象です。

Q2. 障害者ケアマネジメントの考え方として、適切なものはどれ?

正解はB。ケアマネジメントは「本人が望む生活」を起点とし、権利擁護の観点から公正・中立を保ちます。A・Cはサービスや提供者を優先しており不適切です。

Q3. 障害のある人と家族への対応として、適切なものはどれ?

正解はB。家族も支援の対象であり、本人が「家族に負担をかけ申し訳ない」と気兼ねしなくてよい状況を目指します。Aは家族介護代行の古い考え、Cは気兼ねを放置しており不適切です。
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