家族を「介護の代行者」から「支援の対象」へ。障害者ケアマネジメントの6つの考慮点と、障害受容のステージ理論(ショック期→否認期→混乱期→受容期)を整理します。
家族は「介護してくれる人」じゃなく「支える対象」でもある、というお話。サービスをつなぐケアマネジメントの考え方と、障害を受け入れるまでの心の段階を学びます。
かつて障害者福祉は、家族同居なら家族を介護者(介護代行)として位置づけてきました。今は家族自身の社会参加・自己実現も含め、家族も支援の対象と捉えます(障害者総合支援法の共生社会の理念)。地域では多様なニーズに対し、複数のサービスを総合的に提供する障害者ケアマネジメントが必要で、6つの考慮点があります。そして障害受容は、リハビリ分野では「価値観の転換」と「積極的な生活態度」の2点。障害を負った本人だけでなく家族も受容の主体です。受容はショック期→否認期→混乱期→受容期のステージをたどりますが、一方通行ではなく行ったり来たりを繰り返します。
昔は「家族=タダで介護してくれる人」扱いだったけど、今は家族も支える対象。家族にも自分の人生がある。サービスをうまくつなぐのがケアマネジメント(本人の意向を尊重・幅広いニーズ・社会資源を結びつける…の6点)。障害受容は「価値観の転換+前向きな生活態度」の2つ。大事なのは受け入れるのは本人だけじゃなく家族も、ってこと。受け入れの順番はショック→否認→混乱→受容だけど、まっすぐ進まない——受容まで来た人がちょっとしたきっかけで否認に戻る。人の心は行ったり来たり。
障害を負った直後。強い衝撃を受ける段階。
障害があることを認めたくない、否定する段階。
怒り・悲しみ・葛藤で気持ちが揺れる段階。
障害と共に生きることを受け入れる段階。価値は障害で変わらないと気づく。
単純な一方通行の過程ではありません。受容期まで来たと思われた人が、ちょっとしたきっかけで否認期や混乱期に戻ることもあります。心の中で受容過程が行ったり来たりを繰り返します。
これまで障害者福祉では、家族同居の場合に家族を介護者(家族介護代行)として位置づけてきました。現在は、障害のある人への支援が直接的・間接的に家族支援ともなり、家族自身の社会参加や自己実現に対する支援も含まれます。これは、すべての国民が障害の有無で分け隔てられず、相互に人格と個性を尊重し合う共生社会の実現(障害者総合支援法の基本理念)につながります。
| 考慮点 | ポイント |
|---|---|
| ① 地域生活を支援する | 本人の意向に基づくケア計画で、地域での生活を総合的に支援。 |
| ② 希望する者の意向を尊重する | 既存サービスから出発せず、利用者が望む生活を明らかにし達成を支援。 |
| ③ 幅広いニーズを把握する | 福祉・保健・医療・教育・就労などライフステージに応じた多様なニーズ。 |
| ④ 社会資源をニーズに結びつける | 地域に散在する社会資源を把握し、適切に結びつける。 |
| ⑤ 総合的・継続的な供給を確保 | モニタリングを行う。同一組織所属時も公正・中立で利益誘導しない(権利擁護)。 |
| ⑥ 社会資源の改善・開発を推進 | 使いやすく改善し、ない場合は行政・民間で開発。地域のネットワークづくり。 |
障害受容:「価値観の転換」と「積極的な生活態度」の2点。本人だけでなく家族・社会も主体。ステージ理論:ショック期→否認期→混乱期→受容期。一方通行でなく行き来する。社会資源:自己実現や主体的な生き方のために利用できるあらゆるもの。障害者ケアマネジメント:本人の意向を軸に、多様なニーズと社会資源を結びつける手法。
Q1. 障害受容のステージ理論について、適切なものはどれ?
Q2. 障害者ケアマネジメントの考え方として、適切なものはどれ?
Q3. 障害のある人と家族への対応として、適切なものはどれ?