家族を取り巻くハード面・ソフト面の社会環境の問題と、家族へのさまざまな支援(レスパイト・ピアカウンセリング・相談援助のアウトリーチ)を整理。第2章・第3章「障害の理解Ⅰ」のしめくくりです。
介護する家族を社会でどう支えるか、のお話。家族にも休息(レスパイト)が要る。同じ悩みの仲間で支え合うピアカウンセリング、必要な人へ届けに行くアウトリーチも学びます。
家族を取り巻く問題はハード面(公的サービス=フォーマルサービス・所得保障・住環境・外出環境の不足)とソフト面(周囲の偏見と、それに影響された本人の意識)に分かれます。家族支援の代表はレスパイトサービス——respiteは「休息・一時中断・小休止」の意。在宅で介護する家族に一時的にケアを代理し、燃え尽き症候群や共倒れを防ぐ支援です。同じ悩みの仲間で支え合うピアカウンセリング(peer=仲間)、同じ課題を共有するセルフヘルプグループ(自助グループ)=「苦痛共同体」も大切。相談援助では、ニーズが出る前から、必要な人の元へ届けるアウトリーチが重視されています。なおサービス利用は「権利」であり、遠慮させない働きかけが必要です。
介護する家族を社会でどう支えるか。問題は2種類=ハード面(公的サービスや住環境が足りない)とソフト面(周りの偏見+本人の「自分なんて」という意識)。家族支援の主役はレスパイト=「休息」。介護を一時的に代わって、家族が燃え尽きたり共倒れしたりするのを防ぐ。同じ立場の仲間で支え合うのがピアカウンセリング、その集まりが自助グループ(苦痛共同体)。困った人が来るのを待つだけでなくこちらから出向く=アウトリーチ。あと大事なのは「サービスを使うのは権利、遠慮しなくていい」と家族に伝えること。
「休息・一時中断・小休止」。ケアを一時代理し燃え尽き・共倒れを防止。
同じ悩みの仲間(peer)で支え合う。集まり=自助グループ。
公的サービス+地域のボランティア団体。情報入手が鍵。
家族独自の介護法の負担を、福祉用具などで軽減。
地域のSWが支援。アウトリーチで必要な人へ届ける。
サービスの利用は「権利」。「私的な介護に公的サービスを使うのは社会に負担をかける」という遠慮に対し、適切な制度利用を理解してもらう働きかけが介護職の役割です。
家族会の運営に必要な配慮:秘密の保持/否定しない(命令や批判をしない)/無理に聞かない/時間配分の配慮(話を独占しない・割り込まない)/無理をしない/目的以外の活動はしない(宗教の勧誘や物品販売はしない)。当事者だけでは課題解決が難しい場合は、専門家の助言・相談を受けます。
福祉の政策は法律や制度の変化が多いため、地域のソーシャルワーカーの支援が重要です。相談援助の理想は、ニーズが出現してからでなく、日の前に現れていない潜在的な課題に早期に対応すること。そのため、現行サービスを必要な人が自ら申し出てくるのを待つだけでなく、必要な人の元へ届ける「アウトリーチ」の重要性が注目されています。また、家族独自の介護方法が負担になっている場合は介護教室で福祉用具などを学び、負担を軽減します。
レスパイト(respite):休息・一時中断・小休止。家族の介護負担を一時的に代理し、燃え尽き・共倒れを防ぐ。ピアカウンセリング:peer(仲間)同士で悩みを話し合い課題解決を図ること。セルフヘルプグループ(自助グループ):同じ課題を共有するグループ=「苦痛共同体」。ピアヘルパー:体験談を語り当事者を支える人。アウトリーチ:必要な人の元へこちらから出向いて支援を届けること。フォーマルサービス:公的なサービス。
Q1. レスパイトサービスの目的として、適切なものはどれ?
Q2. ピアカウンセリング・セルフヘルプグループに関する記述で、適切なものはどれ?
Q3. 相談援助における「アウトリーチ」として、適切なものはどれ?