「医学的側面からみた障害の理解」へ。視覚機能の5要素、ロービジョンの定義、視野障害(求心性視野狭窄・中心暗点)、そして白内障・緑内障など原因疾患を医学的に整理します。
ここからは「医学的に」障害を見ていく章。目の機能(視力・視野・色覚など)、どこまで見えると何級か、白内障や緑内障といった原因の病気を、やさしくくわしく学びます。
視覚機能は視力・視野・色覚・屈折・調節の5要素。視力は物の形・位置を認識する力で、判定にランドルト環を使います。矯正視力が0.05以上〜0.3未満をロービジョンと定義。0.01以下はさらに指数弁→手動弁→光覚弁→全盲と分けます。視野は眼球を動かさず見える範囲で、障害には周囲が見えない求心性視野狭窄(緑内障・網膜色素変性症)と、中心が見えない中心暗点(加齢性黄斑変性症など)があります。原因疾患は白内障(水晶体の白濁)・緑内障(眼圧上昇で視神経圧迫)・糖尿病性網膜症・網膜色素変性症など。中途視覚障害はショックが大きいので、残存機能の活用と移動の安全を優先して支えます。
目の機能は5つ=視力・視野・色覚・ピント関係(屈折・調節)。視力の測定はあの「C」の輪=ランドルト環。眼鏡をかけても0.05〜0.3未満=ロービジョン(弱視)。もっと低いと指数弁(指の数がわかる)→手動弁(手の動き)→光覚弁(光の有無)→全盲。視野は「見える範囲」で、まわりが欠ける=求心性狭窄(緑内障など)、真ん中が欠ける=中心暗点。原因の病気は白内障(濁る)・緑内障(眼圧で神経圧迫)・糖尿病性網膜症・網膜色素変性症あたりが頻出。途中で見えなくなった人はショックが大きいから、まず安全に動けるように支える。
| 段階 | 状態 |
|---|---|
| ロービジョン | 矯正視力(眼鏡・コンタクト装着)でも0.05以上〜0.3未満の状態。 |
| 指数弁 | 眼の前で指の数を認識できる程度の視力。 |
| 手動弁 | 眼の前で手の動きを認識できる視力。 |
| 光覚弁 | 光の強弱の識別ができる。 |
| 全盲 | 光を認識することも困難。 |
視力判定にはランドルト環を使用。視覚機能は視力・視野・色覚・屈折・調節の5つに分けられます。
| 眼の疾患 | 状態・症状 |
|---|---|
| 白内障 | 水晶体が白濁した状態で、目のかすみが出現。先天性のものと加齢性のものがある。 |
| 緑内障 | 眼圧が上昇するなどで視神経が圧迫され、視力や視野の障害を引き起こす。 |
| 糖尿病性網膜症 | 血糖が高い状態が続くと網膜の細い血管が損傷して出血。視力低下や失明の原因に。 |
| 網膜色素変性症 | 遺伝性。網膜の視細胞が変性し、幼児期から夜盲が出現、中心に向かって視野障害が進行。 |
| 視神経萎縮 | 中心暗点や色の識別が困難。先天性で出生直後から視力低下する場合や、脳腫瘍・頭部外傷による。 |
| ベーチェット病 | 原因不明。目に炎症(ぶどう膜炎)を頻繁に起こし、網膜の出血・浮腫や網膜剥離で失明リスク。 |
中途視覚障害者は障害を受けたときのショックが大きいため、心理的プロセスを把握します。残存機能を活用し、訓練で徐々に生活に慣れていきますが、移動の介助は安全を優先します。音声言語によるコミュニケーションは表情や身振りが伝わらず会話にならないこともあります。文字を示すときは大きく太く濃く示したり、白内障や角膜混濁では白黒反転文字が読みやすい場合もあります。白杖・盲導犬・点字ブロック・音声ガイド・同行援護などで外出や旅行も可能になります。
ロービジョン:矯正視力でも0.05以上〜0.3未満の状態。ランドルト環:視力測定に用いる「C」字の指標。求心性視野狭窄:中心は保たれ周囲が見えない視野障害(緑内障・網膜色素変性症など)。中心暗点:視野の中心が見えない(加齢性黄斑変性症など)。夜盲:網膜色素変性症で幼児期から現れる暗所での見えにくさ。
Q1. ロービジョンの定義として、適切なものはどれ?
Q2. 視野障害について、適切なものはどれ?
Q3. 視覚障害の原因疾患の説明として、適切なものはどれ?