腎臓の3つの機能、急性腎不全の3分類(腎前性・腎性・腎後性)、乏尿・無尿、慢性腎臓病(CKD)、血液透析・腹膜透析とシャントの管理、食事制限を医学的に整理します。
腎臓の障害をくわしく。腎臓は「血液のろ過装置」。壊れると老廃物がたまるので、透析(人工のろ過)で補います。透析の種類とシャントの注意がポイントです。
腎臓の機能は3つ=①血液の浄化・老廃物の排出 ②体液量(水分・ナトリウム)の調節 ③ホルモンの分泌・調節(造血ホルモンなど)。急に低下=急性腎不全、長期持続=慢性腎不全で、慢性に経過する腎臓病を慢性腎臓病(CKD)といいます。急性腎不全は腎前性(脱水・ショック)・腎性(腎炎・薬剤など)・腎後性(結石や腫瘍で尿路閉塞)の3分類。尿量は1日400ml以下=乏尿、100ml以下=無尿。機能が著しく低下したら透析療法を行い、血液透析(シャントから血液を取り出しダイアライザーでろ過。週2〜3回・1回3〜4時間)と腹膜透析(自分の腹膜を使う。通院は月1〜2回)があります。食事は低たんぱく質・減塩・低カリウム・高カロリーが基本です。
腎臓=体の「ろ過装置」。仕事は3つ=血をきれいにする・水分や塩分を調節する・ホルモンを出す。壊れると老廃物がたまる。急に壊れる原因は3つ=腎前性(手前=脱水で血が届かない)・腎性(腎臓そのもの)・腎後性(後ろ=結石で尿の出口詰まる)。おしっこの量=400ml以下で乏尿、100ml以下で無尿。ダメになったら透析。血液透析=腕にシャント作って血を抜いて機械(ダイアライザー)で掃除、週2〜3回・3〜4時間。腹膜透析=自分のお腹の膜を使う、通院は月1〜2回で楽。シャントのある腕で血圧測定・腕時計はダメ。食事は低たんぱく・減塩・低カリウム・高カロリー。
脱水やショックなどによる腎血流量の低下(腎臓の「手前」の問題)。
腎炎・外傷・外科手術・薬剤などによる腎臓への血流低下や毒性物質(腎臓「そのもの」)。
結石や腫瘍により尿路が閉塞(腎臓の「後ろ=出口」の問題)。
尿量は正常で1日1,000〜1,500ml。1日400ml以下=乏尿、100ml以下=無尿。慢性腎不全は腎機能が通常の3分の1以下になった状態で、慢性に経過する腎臓病が慢性腎臓病(CKD)です。
乏尿・浮腫・高血圧が起こり、全身倦怠感・動悸・呼吸困難を伴う。
老廃物(アンモニア)が排出されず体内が酸性に傾く。大きな呼吸を繰り返す。
血液中に老廃物が蓄積。頭痛・だるさ・息苦しさなど全身の変化。
高血圧や貧血、骨粗鬆症なども出現する。
| 透析の種類 | 内容 |
|---|---|
| 血液透析 | シャント(動脈と静脈を吻合)に差し込んだ針から血液を体外に取り出し、ダイアライザー(ろ過装置)で老廃物と水分を除く。週2〜3回の通院・1回3〜4時間。 |
| 腹膜透析 | 自分の腹膜を半透膜として使う。透析液を1日3〜4回注入・排液。通院は月1〜2回で済む。腹膜にカテーテル挿入のため感染予防が重要。 |
シャントの管理:強い衝撃を与えない、シャント肢で血圧測定・腕時計・腕枕をしない、重い荷物を持たない、冷やさない、感染症に注意。シャント部分が赤くなったり出血したりしたらすぐに受診します。ダイアライザーは、血液中の老廃物や過剰水分を除去し、必要な電解質を血液側に補う透析装置です。
慢性腎臓病(CKD):慢性に経過するすべての腎臓病。シャント:血液透析のため動脈と静脈を吻合してつくる血液の取り出し口。ダイアライザー:血液中の老廃物・過剰水分を除去する透析装置。乏尿:1日尿量400ml以下。無尿:1日尿量100ml以下。腎臓の食事制限=低たんぱく質・減塩・低カリウム・高カロリー。
Q1. 急性腎不全の3分類の説明として、適切なものはどれ?
Q2. 尿量に関する用語として、適切なものはどれ?
Q3. 血液透析を受けている人のシャント管理として、適切なものはどれ?