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障害の理解Ⅱ・第1章 Lesson 6(呼吸器機能)
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呼吸器機能障害の医学的理解
COPD・呼吸法・在宅酸素療法

呼吸の障害をくわしく
——息を吐く・酸素を補う

呼吸器機能障害の主な疾患(COPDなど)、呼吸リハビリの呼吸法(口すぼめ呼吸・腹式呼吸)、気管切開、在宅酸素療法(HOT)、そして生活上の工夫を医学的に整理します。

息がしづらい障害をくわしく。代表はCOPD(たばこ等で肺が壊れる病気)。ラクに吐くコツ(口すぼめ呼吸)や、酸素を補う在宅酸素療法、息切れしない動作の工夫を学びます。

アテナ様の導き

呼吸器機能障害は、肺胞でのガス交換や、胸郭・横隔膜の運動による換気に障害がある状態。代表疾患は慢性閉塞性肺疾患(COPD)で、気道が狭まり息切れ・咳・痰が多くなります。ほかに喘息、肺結核後遺症、ALSや筋ジストロフィー(換気が困難)など。治療は薬物療法・呼吸リハビリ・在宅酸素療法(HOT)など。呼吸リハビリの呼吸法は口すぼめ呼吸(しっかり吐く)と腹式呼吸(横隔膜で肺を広げる)。在宅酸素療法は酸素ボンベや酸素濃縮器を使い鼻カニューレから吸い込み、酸素の流量は医師の指示で決めます。生活では前かがみや腕を挙げる動作で息切れしやすいため、衣服は前開き、入浴は半身浴、食後すぐの満腹を避ける工夫をします。

アテナ様の導き(本音モード)

息がしづらい障害。代表がCOPD(慢性閉塞性肺疾患)=たばこ等で肺が慢性的に炎症、気道が狭まって息切れ・咳・痰。ラクに息を吐くコツが口すぼめ呼吸(口をすぼめて吐くと気道が広がる)腹式呼吸。足りない酸素を機械で補うのが在宅酸素療法(HOT)=鼻にカニューレ、酸素の量は勝手に変えず医師の指示。動作のコツ=前かがみ・バンザイ(腕を上げる)は息切れするから、服は前開き、お風呂は半身浴、食べすぎないで高カロリーを少しずつ。酸素チューブやカニューレの乾燥・感染にも注意。

1枚でつかむ:呼吸器機能障害の主な疾患
図表1-6-1
疾患名状態・症状
慢性閉塞性肺疾患(COPD)肺に慢性的な炎症があり、肺によるガス交換が困難。気管支からの分泌物が多く気道が狭まる。息切れ・咳・痰が多くなる。
喘息気道が狭くなり換気が困難。アトピー・感染症・痙攣・心因性などさまざまな原因。
ALS/筋ジストロフィー運動神経や筋肉・骨格筋の障害で換気が困難。筋ジストロフィーは睡眠中に無呼吸が高頻度。
肺結核後遺症 / 脳梗塞・脳出血肺結核後遺症はCOPDと同じ。脳の障害でも換気が困難になる。
1. 呼吸法・気管切開・在宅酸素療法
吐く・気道を確保・酸素を補う

口すぼめ呼吸

鼻から吸って、口から吐くときに口をすぼめると圧がかかり奥の気道が広がり、しっかり吐ける→十分換気。

腹式呼吸

横隔膜が下がることによって肺が広がる呼吸法。

気管切開/在宅酸素療法

気管切開=気管を切開し気管カニューレを挿入。HOT=酸素濃縮器等から鼻カニューレで吸入、流量は医師の指示

在宅酸素療法を受けている人は、気道に機械的に酸素が入るため鼻腔・口腔内・気管内が乾燥しやすくなります。痰や唾液などの分泌物がたまると細菌が増殖して感染したり、気道を塞いで窒息・呼吸困難の原因になるため、分泌物の除去が必要です。室内の空気の清潔・湿度にも注意します。

2. 生活上の工夫
図表1-6-3/息切れする動作を避ける
生活行為工夫
食事食後は膨張した胃が横隔膜を圧迫し呼吸が苦しい→一度にたくさん食べない。咳・痰で体力を消耗し摂取量が減るため高カロリーな工夫を。水分摂取も重要。
排泄排便時の力みが呼吸を止めるため、呼吸を意識的に整えながら行う。
着脱衣腕を挙げると呼吸苦になるため、衣服は前開きがよい。酸素療法中はカニューレに引っかからないよう注意。
入浴全身浴は呼吸数が増えるため半身浴が望ましい。気管切開のある人は切開部が濡れない配慮を。
運動適度に休み呼吸を整える。外出時は乾燥時期・換気の悪い場所を避け、携帯酸素の量やバッテリーを確認
WORD:COPD / 口すぼめ呼吸 / 在宅酸素療法
国試で問われる用語

COPD(慢性閉塞性肺疾患):肺の慢性炎症で気道が狭まり、息切れ・咳・痰が出る。口すぼめ呼吸:口をすぼめて吐き、気道を広げてしっかり吐く呼吸法。腹式呼吸:横隔膜で肺を広げる呼吸法。在宅酸素療法(HOT):酸素濃縮器等から鼻カニューレで酸素を吸入。流量は医師の指示。気管切開:気管を切開して気管カニューレを挿入する処置。

試験に出るところ
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Q1. 呼吸リハビリテーションの「口すぼめ呼吸」の説明として、適切なものはどれ?

正解はA。口すぼめ呼吸は、口をすぼめて吐くと圧がかかり奥の気道が広がってしっかり吐けるため、次に十分な換気ができます。Bは誤り、Cは腹式呼吸(横隔膜を使う)と逆の説明です。

Q2. 在宅酸素療法(HOT)を受けている人への対応として、適切なものはどれ?

正解はB。酸素流量は医師の指示に従い、乾燥や分泌物の貯留による感染・窒息に注意します。Aは自己判断で流量を変えるため不適切、Cも室内の清潔・湿度管理が必要で誤りです。

Q3. 呼吸器機能障害のある人の生活上の工夫として、適切なものはどれ?

正解はB。腕を挙げる・前かがみの動作は息切れしやすいため、前開きの衣服や半身浴が適しています。Aは逆効果、Cも食後の満腹が横隔膜を圧迫するため「少量ずつ・高カロリー」が適切です。
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