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障害の理解Ⅱ・第1章 Lesson 7(膀胱・直腸)
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膀胱・直腸機能障害の医学的理解
ストーマと自己導尿

排泄の障害をくわしく
——人工の排泄口(ストーマ)

尿の障害(膀胱機能障害)と便の障害(直腸機能障害)。尿路ストーマ・自己導尿・膀胱留置カテーテル、消化管ストーマ(コロストミー・イレオストミー)と便の性状を医学的に整理します。

おしっこ・うんちの障害をくわしく。出せないときはお腹に「人工の出口(ストーマ)」を作ります。場所によって便のかたさが変わるのがポイントです。

アテナ様の導き

排泄の障害は膀胱機能障害(排尿)直腸機能障害(排便)の2つ。ストーマはギリシャ語で「口」、お腹の外につくった排泄口で、尿用が尿路ストーマ(人工膀胱)、便用が消化管ストーマ(人工肛門)です。尿の治療には尿路ストーマ(回腸導管・尿管皮膚ろう・腎ろう・膀胱ろう)、自己導尿(自分で尿道に管を入れ残尿を排出)、膀胱留置カテーテルなどがあります。便は大腸を通るうちに口側(上行結腸)は水様、肛門側(S状結腸)は固形に近づくため、ストーマの場所が口側ほど便はゆるく回数が多くなります。消化管ストーマは大腸のコロストミーと小腸のイレオストミーに分かれ、人工肛門は肛門括約筋がなく便を止められないため、ストーマ袋(パウチ)で受け止めます。

アテナ様の導き(本音モード)

排泄の障害は「おしっこ系」と「うんち系」。出せないとき、お腹に人工の出口を作る=ストーマ(=ギリシャ語で「口」)。おしっこ用=人工膀胱、うんち用=人工肛門。おしっこは自己導尿(自分で管を入れて出す)留置カテーテルでも対応。便のかたさの法則=大腸の入口(上行結腸)はゆるゆる→出口(S状結腸)に向かって固まる。だからストーマが入口側ほど便はゆるくて回数多い。大腸に作る=コロストミー、小腸に作る=イレオストミー(液状でめっちゃ出る)。人工肛門は筋肉(括約筋)がないから我慢できないパウチ(ストーマ袋)で受ける。皮膚かぶれに注意。

1枚でつかむ:ストーマの場所と便の性状
図表1-7-2(結腸ストーマ)
結腸ストーマの位置排便の形状排便回数
上行結腸ストーマ(口側)水様〜泥状多い
横行結腸ストーマ泥状〜軟便多い
下行結腸ストーマ軟便〜固形多い
S状結腸ストーマ(肛門側)固形便少ない

口側(上行)ほど水様で回数が多く、肛門側(S状)ほど固形で回数が少ない。小腸のイレオストミー(回腸ストーマ)は液状の排便で回数が非常に多く持続的。ナッツ・キノコ・海藻はそのまま排出されやすい。

尿
1. 膀胱機能障害と治療
尿路ストーマ・自己導尿・留置カテーテル

尿路ストーマ(人工膀胱)の種類

  • 回腸導管:回腸の一部でストーマをつくる
  • 尿管皮膚ろう:尿管を直接お腹の外に出す
  • 腎ろう:カテーテルを直接腎臓に挿入し持続排尿
  • 膀胱ろう:恥骨上部から膀胱内にカテーテル挿入

その他の方法

  • 自己導尿:排尿困難で残尿が多いとき、自分で尿道に管を入れ残尿を排出
  • 膀胱留置カテーテル:尿道口から膀胱内に挿入。長期留置で結石や尿路感染のおそれ
便
2. 直腸機能障害と消化管ストーマ
コロストミーとイレオストミー

大腸は盲腸・結腸・直腸からなり、便は上行結腸の半流状から、横行結腸で粥状、下行結腸〜S状結腸で固形化します。下剤を使っても排便できず、外的な働きかけをしないと排便できない状態が直腸機能障害。原因は腸閉塞・潰瘍性大腸炎・大腸がんなどで、大腸の一部を切除して人工的に排泄物が出る場所=消化管ストーマ(人工肛門)をつくります。人工肛門には肛門括約筋がなく、排便しないように止めておけないため、ストーマ袋(パウチ)で排泄物を受け止めます。消化管ストーマは大腸に造設するコロストミー(結腸ストーマ)と、小腸に造設するイレオストミー(回腸ストーマ)に分かれます。

3. 生活と支援
感染予防・羞恥心への配慮

カテーテルが折れ曲がっていないか、ストーマ袋がしっかり固定されているかを確認し、運動・活動時の注意と感染予防のための衛生管理を行います。尿意・便意で排泄物を出せないことが多く「排尿臭・排便臭がしないか」という心理的不安もあります。公共施設でもオストメイト(ストーマ造設者)用トイレが普及してきています。排泄はプライバシー・羞恥心に関わるため、できるところは見守り、できない部分を支援します。ストーマ周囲やカテーテル周囲の発赤など早期の対応が必要で、外出時は予備のストーマ装具一式を持参します。

WORD:ストーマ / 自己導尿 / オストメイト
国試で問われる用語

ストーマ:ギリシャ語で「口」。お腹の外につくった便・尿の排泄口(人工肛門・人工膀胱)。コロストミー:大腸(結腸)に造設するストーマ。イレオストミー:小腸(回腸)に造設するストーマ(液状・回数多い)。自己導尿:自分で尿道に管を入れて残尿を排出する方法。オストメイト:ストーマ造設者。パウチ:排泄物を受け止めるストーマ袋。

試験に出るところ
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理解度チェック
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Q1. ストーマに関する記述で、適切なものはどれ?

正解はA。ストーマは「口」を意味し、人工肛門・人工膀胱の総称です。Bは誤りで、人工肛門には括約筋がなく便を止められないためパウチで受けます。Cも誤りで、便用・尿用の両方があります。

Q2. 結腸ストーマの位置と便の性状の関係として、適切なものはどれ?

正解はA。便は大腸の口側(上行結腸)では水様で、肛門側(S状結腸)に向かうほど固形化します。そのため口側のストーマほどゆるく回数が多くなります。Bは逆、Cも誤りです。

Q3. 膀胱留置カテーテルや自己導尿に関する記述で、適切なものはどれ?

正解はB。長期留置では結石や尿路感染のおそれがあり、感染予防が重要です。Aは「自己」導尿(本人が行う)なので誤り、Cもカテーテルの屈曲は排尿障害の原因になるため確認が必要です。
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