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障害の理解Ⅱ・第1章 Lesson 11(発達障害)
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発達障害の医学的理解
ASD・ADHD・LD

発達障害をくわしく
——自閉スペクトラム・ADHD・学習障害

発達障害者支援法の定義、自閉スペクトラム症(ASD)の3特徴、注意欠如多動症(ADHD)、学習障害(LD)を医学的に整理します。診断基準(ICD-10・DSM-5)も押さえます。

発達障害を医学的にくわしく。生まれつき脳の発達が通常と違うもの。代表3つ=自閉スペクトラム症(ASD)・ADHD・学習障害(LD)の特徴がポイントです。

アテナ様の導き

発達障害は発達障害者支援法で「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠如多動性障害…その症状が通常低年齢において発現するもの」と定義され、生まれつき脳の発達が通常と違うために起こります。診断基準はICD-10(わが国は公にこちら)とDSM-5。代表は3つ。自閉スペクトラム症(ASD)=①相互的な対人関係の障害 ②言語発達の遅れ ③興味や行動の偏り(こだわり)の3特徴(アスペルガー症候群は基本的に言語の遅れはない)。ADHD(注意欠如多動症)=不注意・多動性・衝動性で、7歳以前に現れます。LD(学習障害)=全般的な知的発達に遅れはないが、読む・書く・計算するなど特定の能力が極端に苦手なものです。

アテナ様の導き(本音モード)

発達障害=生まれつき脳の発達が通常とちがう(育て方のせいじゃない)。低年齢で現れる。代表3つを区別。①ASD(自閉スペクトラム症)対人関係が苦手・言葉の遅れ・こだわりの3点。言葉を額面通りに受けとる(皮肉が通じにくい)。アスペルガーは言葉の遅れはないタイプ。②ADHD不注意(集中できない)・多動(じっとできない)・衝動(考える前に動く)。7歳以前に出る。③LD(学習障害)=頭は普通なのに「読む・書く・計算」など特定だけ極端に苦手。学校じゃなく医療機関が診断。

1枚でつかむ:3つの発達障害
図表1-11-1

🧩 ASD(自閉スペクトラム症)

  • 相互的な対人関係の障害
  • 言語発達の遅れ
  • 興味や行動の偏り(こだわり
  • ※アスペルガーは言語の遅れなし

⚡ ADHD(注意欠如多動症)

  • 不注意(集中できない)
  • 多動(じっとしていられない)
  • 衝動性(考えるより先に動く)

📖 LD(学習障害)

  • 全体的な知的発達は遅れない
  • 読む・書く・計算する等が極端に苦手

いずれも知的な遅れを伴うこともある/伴わないこともあります。診断基準はICD-10(広汎性発達障害)とDSM-5(自閉スペクトラム症)

1. 自閉スペクトラム症(ASD)の3特徴
図表1-11-2/約100人に1〜2人
特性状態
① 相互的な対人関係の障害友だち関係を上手く築けない、状況や相手の感情・立場を理解しにくい、共感を得るのが難しい。
② 言語発達の遅れ言葉を額面通りに受けとめる(例:赤い顔で風邪をひいている人に「大丈夫」と答える)。会話が形式的になりがち。
③ 興味や行動の偏り(こだわり)強い興味・豊富な知識、空想の世界(ファンタジー)で遊ぶ、変更や変化を嫌う、独特な日課や手順。

ICD-10では広汎性発達障害、DSM-5では自閉スペクトラム症(ASD)。スペクトラム(連続体)で明確に分けることが困難なためASDと呼ばれます。アスペルガー症候群は基本的に言語の遅れはないのが特徴。

A
2. ADHD と LD
図表1-11-3・1-11-4

ADHD(注意欠如多動症)

  • 年齢・発達に不釣り合いな注意力・衝動性・多動性7歳以前に現れる
  • 注意力散漫(集中が持続しない)
  • 多動性(目的なく動き回る)
  • 衝動性(刺激に反応して即座に行動)
  • 多動は成長で軽くなることが多いが、不注意・衝動性は青年期〜成人期まで続くことも

LD(学習障害)

  • 全般的な知的発達に遅れはないが、聞く・話す・読む・書く・計算する等の特定の能力が困難
  • 中枢神経系の機能障害が推定
  • 学校でなく医療機関が診断
  • 例:読み=行を飛ばす/書き=マスに合わせて書けない
WORD:ASD / ADHD / LD
国試で問われる用語

ASD(自閉スペクトラム症):対人関係の障害・言語発達の遅れ・こだわりの3特徴。アスペルガー症候群:ASDのうち言語の遅れがないタイプ。ADHD(注意欠如多動症):不注意・多動性・衝動性(7歳以前に発現)。LD(学習障害):知的発達は遅れないが、読む・書く・計算など特定の能力が困難。発達障害者支援法:発達障害を定義する法律。

試験に出るところ
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理解度チェック
押すと答えが出ます

Q1. 自閉スペクトラム症(ASD)の3つの特徴に含まれないものはどれ?

正解はC。それはLD(学習障害)の特徴です。ASDの3特徴は①相互的な対人関係の障害、②言語発達の遅れ、③興味や行動の偏り(こだわり)です。

Q2. ADHD(注意欠如多動症)の説明として、適切なものはどれ?

正解はA。ADHDは不注意・多動性・衝動性を特徴とし、7歳以前に現れます。Bは誤り(知的障害を伴わないことも多い)、Cも誤りで、低年齢で発現します(症状が成人期まで続くことはある)。

Q3. 学習障害(LD)に関する記述で、適切なものはどれ?

正解はA。LDは全般的な知的発達に遅れはなく、読む・書く・計算など特定の能力が困難な状態です。Bは知的障害の説明、Cも誤りで、診断は医療機関が行います。
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