「障害者の特性に応じた支援の実際」の章へ。ICF(国際生活機能分類)の6要素、アセスメント(事前評価)、相談支援専門員とサービス管理責任者の役割、個別支援計画の作成を整理します。
支援の「見立て方」のお話。ICFという考え方で「できないこと」より「できること(プラス面)」に注目し、本人に合った計画を作るまでを学びます。
支援の出発点はアセスメント(事前評価)。その軸がICF(国際生活機能分類・2001年WHO総会で採択)です。前身のICIDH(1980年)は障害をマイナス面(機能障害・能力障害・社会的不利=障害の階層性)で捉えましたが、ICFは「プラスの面に着目」し、6つの構成要素(健康状態・心身機能身体構造・活動・参加・環境因子・個人因子)で生活の全体像を示す「共通言語」です。職種でズレやすい視点(医師=生命レベル/介護職=生活レベル/本人=人生レベル)を共通言語で共有し、多職種連携します。障害者総合支援法では相談支援専門員が「サービス等利用計画」を、各事業所のサービス管理責任者が「個別支援計画」を作成。計画は長期目標と短期目標を立て、本人と一緒に振り返り、継続的に見直します。何より本人の意向が反映された支援が第一優先です。
支援はまず「見立て(アセスメント=事前評価)」から。その考え方がICF。昔のICIDH(1980)はマイナス面(できないこと)だけ見てたけど、ICF(2001・WHO)はプラス面(できること)も見る。6要素=健康状態・心身機能/身体構造・活動・参加・環境因子・個人因子。みんな(医師・介護職・本人・家族)で同じ言葉(共通言語)で全体像を共有するのがミソ。計画は2種類=相談支援専門員が「サービス等利用計画」、事業所のサービス管理責任者が「個別支援計画」。目標は長期+短期(短期をクリアして長期に近づく)。そして本人の希望が最優先(家族の希望を本人より優先しがちなので注意)。
病気やけがなどの状態。
生命レベル(医師が見やすい)。
生活レベル(介護職が見やすい)。
人生レベル(本人が見やすい)。
公的サービス・福祉用具・人など。プラスに活かせる。
年齢・性別・価値観・生活歴など。
ICIDH(1980)=マイナス面(機能障害・能力障害・社会的不利)/ICF(2001・WHO)=プラス面も含む「共通言語」。重度でも環境因子を活かせば社会参加が可能、というプラスのとらえ方ができます。
障害のある人を「身体が不自由な人」とマイナス面で捉えがちですが、「車椅子の利用で移動できる人」「大きな文字であれば見える人」とプラス面でみることで、よりよい支援方法が明確になります。また、コミュニケーションのとりづらい人や重度の障害がある人の支援は家族の希望を優先し本人の希望が後回しになりがちですが、あくまで本人の意向が反映された支援が第一優先です。
個別支援計画は、本人の意向・適性・障害の特性等をふまえた計画で、本人の希望する生活や課題を把握して作成します。本人が望む長期目標を設定し、その達成のために短期目標を決めてクリアしていくことで長期目標に近づきます。ニーズが明確になれば支援の種類・内容・方法を検討し、本人と一緒に振り返ることも必要です。1つの事業所だけでは目標達成が難しいため関係機関との連携が必要で、支援者の統一した対応のために支援の全体像を把握し、介護職の担当場面を明確化します。
ICF(国際生活機能分類):2001年WHO採択。生活の全体像を6要素で示す「共通言語」。プラス面に着目。ICIDH(1980):ICFの前身。マイナス面(障害の階層性)。サービス等利用計画:相談支援専門員が作成。個別支援計画:各事業所のサービス管理責任者が作成。アセスメント:事前評価。継続的に行う。
Q1. ICF(国際生活機能分類)に関する記述で、適切なものはどれ?
Q2. 障害福祉サービスにおける計画作成について、適切なものはどれ?
Q3. 障害のある人へのアセスメント・支援の姿勢として、適切なものはどれ?